FC2ブログ

Zeiss 沼30丁目

次なるターゲットとして、f=35mm好きな小生としては、コレを狙いに定めました。


[W-Nikkor C 35/2.5 Lマウント]
W-Nikkor35_01aa




それは、Nikon W-Nikkor C 35/2.5 、もう60年も前の設計・発売のレンズです。
Nikon Webサイト の「ニッコール千夜一夜」に第三十七夜として、このレンズの紹介がされています。

この記事は、結果としては入手してから読んだのですが、他の方の作例やら情報で、
・前後対称のガウスタイプらしい
・結構いい描写をするらしい
という情報を掴んでいました。


ガウスタイプといえば、CONTAX / Carl Zeiss では Planar がそれにあたりますよね。
f=35mm の Planar といえば、CONTAX Gシリーズの Planar T* 35/2 G が挙げられます。
このレンズ、柔らかな、かといって、描写は細かい、という独特な感じがありますよね。

では、Nikkorレンズではどう表現されるのでしょうか。
書いてあるものを読んだり、公開されている画像だけではなくて、自分で体感したくなってきました。


というわけで、Zeiss Ikon に装着するため、Nikkorレンズとはいえ、マウントはライカLマウントのレンズを探すことになりました。


ところが、モノがないのですねぇ。
Jカメラのサイトをちょくちょく見ていても、W-Nikkorは、15行足らず。
ほとんどは、Sマウント(Nikon S用)です。

Jカメラに掲載されているレンズは、たまたまといって言いかもしれませんが、小生の行動範囲内でしたので実際にモノも見てきました。
もちろん、銀座のあの店にも行ってみましたよ。Lマウントの W-Nikkor 35/2.5 は、1本のみ。

となると、2月末に銀座・松屋で開催される定例の中古カメラ市までマツヤ、いや、待つか、ということになりまして。



と、そんな折、CONTAX / Carl Zeiss 製品では大変お世話になっているお店に行って、次なるターゲットの話しをしていたのです。
実は、昔の Contax(小文字のネ)Sonnar 50/1.5、つまり、Contax Cマウントのレンズがなんとか、ライカL/Mマウントにつかないものだろうか、と教えてもらっていたのです。
結果としては、かなり難しい、ということが分りました。
お店ですから、さまざまなCマウントレンズが並んでいるのにも関わらず使えない、という苛立ちがあります。
例えは悪いですが、おいしそうな料理を目の前にして、指を咥えてただ眺めるだけ、という状況ですね。
これについては、まだまだあきらめてはいないので、ブレークスルーが起きたら、報告することができるかもしれません。


話しは戻って、その時にですね、店員さんに、実は W-Nikkor を探していて、実物を見たんだけれど、
・ひとつは、かなりお疲れ気味
・もうひとつは、気泡が気になって
と切り出したら、Webサイトの画像を一緒に見てくださって、
・疲れているのは論外
・気泡があるのは、かえってラッキーぐらい、60年も前のガラス、気泡があるのは当たり前で、いいガラス素材を使っている可能性もある
なんてことをおっしゃるではないですか。


・・・・・・・・。


CONTAXなお店の人に気付かれないように(って、ここで書いたらバレバレですな)、あわてて店を出て、一路、モノがある中古カメラ店に!

無事捕獲 :-)


これまた急いで、帰宅して、日が沈む前に1本撮っておくことにしました。

あらかじめ手に入れておいたLM変換リングで、Zeiss Ikon に装着。


[W-Nikkor C 35/2.5 on Zeiss Ikon(Silver)]
W-Nikkor35_01b



もう夕暮れで、十分な光量は得られないかもしれないと思って、まずはの1本目はモノクロームにしてみました。
では、そのなかから数枚。



[W-Nikkor C 35/2.5 試写a: F=2.5]
W-Nikkor35_01d
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Ilford XP2 Super 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[W-Nikkor C 35/2.5 試写b: F=2.8]
W-Nikkor35_01e
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Ilford XP2 Super 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


この2枚、拙宅屋上のです(笑)。
上のほう(a)は手前のサッシのワクが入ってしまっていますが、そこは差し引いていただいて、手前のビオラにピントが合わせてあります。
F=2.5 の開放で撮影していますので、後方はかなりのボケ。2重になったり、ぐるぐる巻いたり....、オモシロイ。
下のほう(b)は、1段(?、1/3段)絞った F=2.8 での撮影。
ちょっとだけ鮮明度が増してクリア感が高まりますが、一番手前のビオラ以降はボケています。
ボケも少し落ち着き気味のようで、いい感じです。



[W-Nikkor C 35/2.5 試写c: F=2.8]
W-Nikkor35_01f
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Ilford XP2 Super 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus



びっくりしたのが、この立体感と質感。
まさにそこにあるかのような写実。
なんというレンズの性能なんだろうと。
この日の撮影で最低限必要な基本的機能、ピントが合うことは確認できました。



[W-Nikkor C 35/2.5 on Zeiss Ikon(Black)]
W-Nikkor35_01c



翌週末にカラーフィルムを入れて試してみました。
そこからもいくつか。


[W-Nikkor C 35/2.5 試写d: F=2.5]
W-Nikkor35_01g
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[W-Nikkor C 35/2.5 試写e: F=5.6]
W-Nikkor35_01h
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


ISO160を使ったとはいえ、晴れの日中では F=2.5 にするとシャッタースピードが 1/2000秒を越えてしまうので、日陰の花で。
上(d)は F=2.5 の開放、下(e)は F=5.6まで絞った写真。
左中央の黄色い花にピントを合わせています。
開放の写真(d)で、ピントを合わせた黄色い花の部分だけが露出が高いかのようにピントが合っていますよね。

そうそう、この W-Nikkor C 35/2.5 の最近接距離は、約1m(3.4ft)。
もうちょっと寄って欲しいところはありますね。


[W-Nikkor C 35/2.5 試写f: F=5.6]
W-Nikkor35_01i
Zeiss Ikon + W-Nikkor C 35/2.5, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


たまたま見かけたパレード、制服の白が飛んでいないのです。
諧調表現も高いレンズなんですね。
それに、色が濃い。
カラーネガ(Kodak Portra 160) を使っているのですが、なんだかポジフィルムを見ているかのような色。



いかがでしょうか、60年前のレンズの味w
ボケが暴れる?、収差が残る?
それより、ピントが合ったところの描写のすばらしいこと!
ゾクッてしましたよ、スキャンした画像を見たときには、ホント。



最後に、備忘録として、LMリングについて、もう旧聞に属して常識の域に達しているのかもしれませんが、そんなことで悩んでいたのかと後で分るように記載したいと思います。

ライカLマウントレンズをライカMマウントに変換するリング(LMリングやLMカプラーなどと呼ばれている)の形状によっては、無限遠ストッパーが競って取り付かないことがあります。
厳格に言えば使えますが、無限遠固定か、無限遠以外しか使えないことにはなります。

そこで、そんなストッパーを有するLマウントレンズを使用する場合には、変換リングを選ばなければなりません。
上下方向で言えば、下方が切欠いてあるタイプを持ってくることになります。

新品で探すと、近代インターナショナル社のLMリングがそれにあたります。

他社製品のLMリングは、切欠いていないのでストッパーの形状によっては使用できません。
・ハンザ: Mカプラー
・レイクォール(Rayqual): LMリング
・フォクトレンダー: M-Bayonet ADAPTER RING Type-II

小生の場合、W-Nikkor C 35/2.5 を手に入れること前提であらかじめLMリングを手に入れたのですが、ハンザのMカプラーを買っておいたのです。
希望の品を手に入れて、早速使うぞー、ってLMリングに付けたら、あら、無限遠ストッパーが外れない.....、となってしまったのですね。
1本目(モノクロ、上のa~c)は、ストッパーのねじを緩めてぎこちなく使っていた次第。
色々と探し回って、近代インターナショナルのLMリングを手に入れて、2本目以降に使っています。

tag : Camera.ZeissIkon Lens.W-NikkorC35/2,5 Films.ILFORLD-XP2 Films.PORTRA160 街.大森・蒲田 街.日本橋・八重洲

コメント

非公開コメント

ニッコール

なんでか、最近ニッコールを使ってたりします。
ボディも買ってみました、F70。:-p
しかしニッコール、レンズの種類多すぎてよく分かりません!

あ、コーワも惹かれましたが…(使ってみたい!)

Re: ニッコール

kt2さん、コメントありがとうございます。

> なんでか、最近ニッコールを使ってたりします。

のようですね。

> ボディも買ってみました、F70。:-p

銀塩フィルムカメラって、ライカを除いてはどれも底値のような気がしますよね。
(だから無限に買えてしまいそうな気になってしまいますが、抑えなければ....)

> しかしニッコール、レンズの種類多すぎてよく分かりません!

をぉ、Nikkorの沼も深そうですね~

> あ、コーワも惹かれましたが…(使ってみたい!)

kt2さんのことですから、そんじょそこらの二眼じゃないんじゃないのかな、って。

No title

う~ん、こういう世界(沼)がありますか。
私もいつか少しでも覗いてみたいですねえ。
その写りをネガと画像を見て、オゥ~って言ってみたいです。
いやあ、いい物を思い切られましたね。

Re: No title

binbiiluさん、コメントありがとうございます。

> う~ん、こういう世界(沼)がありますか。

超広角なレンズだったり、レアモノ以外であれば、オールドレンズも手ごろ感ありますよね。

> 私もいつか少しでも覗いてみたいですねえ。

お一人様ごあんないぃ~

> その写りをネガと画像を見て、オゥ~って言ってみたいです。
> いやあ、いい物を思い切られましたね。

先日はMさんと大いに盛り上がりました。
そんななかで、「アマチュアだから色々とやれるんだよね」みたいな話しがでました。
沼にはまるもよしなんて、自分の行動を正当化されたようで、ちょっと小躍り。
でも、気づいたら四面楚歌みたいにならないように節度は持たないとな、と。
プロフィール

Weekend Outdoors

Author:Weekend Outdoors

検索フォーム
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリ
タグ
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
参加しています
にほんブログ村