Zeiss 沼26丁目
スランプ脱却なるか?
[Tele Tessar T* 85/4 ZM with Zeiss Ikon]
色々なモノクロフィルムを試したり、増感現像を試したりと、忙しなくやっていたらなんとなく擦り切れてしまった感があって。
これって、もしかしたらスランプ、って言うんでしょうか。
そんな高尚なものではないと思っていますが、なんとなく写真を撮ってもなんだかな、みたいな感じに支配されていました。
そんな中、ハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を読んでいたら、次の1節がありました。
episode.6「プチスランプ」
使っているカメラを変えてみることがひとつのスランプ脱却法、だと。
ま、実は、そんなことは自分のとった行動に対する都合のいい合理化にしかならないのでしょうね。
というわけで、新しいレンズを手に入れてきました。
Tele Tessar T* 85/4 ZM。
カタログなどでは、上着ポケットにも入る、なんて書かれていますが、第一印象は、デカッ、でした(笑)。
それに3群5枚のシンプルなレンズ構成のわりにズシリと来る塊り感。
なぜ ZM かというと、
しばらく前から、中望遠レンズが欲しいな、中望遠の撮影が楽しいな、なんて思っていました。
Yashica/CONTAXの一眼レフ用であれば、定番の Planar T* 85/1.4 が挙げられますが、今回は Zeiss Ikon の ZM レンズを選んでみました。
Y/C Planar:85mm は中古でいつか手に入れられそうですが、Cosina の ZM レンズはなんとなく品薄感があって、今じゃないと、のように思えたので。
ですので、小物:レンズシェードも一緒に手に入れておきました。
冒頭の画像の右奥がレンズシェードですが、大きい、というか、長い....
普段用に装着するか、何となく悩んでしまいそうです。
さて、文字が多くなってきたので、入手後の試写。
さっそく、手に入れたお店の近くでパチリ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 a]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
広いファインダー視野に28mmと一緒に浮かび上がる二重像の枠を二周りぐらい大きくしたような85mmのブライトフレーム。
当に見えている範囲から、「ココ」を切り取ります、という感じ。
一眼レフや、CONTAX G シリーズのような実像式ファインダーとは全く異なった構図作り:フレーミング。
これは、慣れるまでしばらく掛かりそうかも。
木を隠すなら森、ファインダーをじっくりとのぞいていても不審(?)に思われない、カメラマンが一杯いそうな上野・不忍池に行くことにしました。
ちょっと寄り道して、本郷三丁目でブラブラ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 b]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
ピントが合っているところがキレキレ、後ろのボケがフワー。
そんなことをしていたので、上野・不忍池に付いた頃にはかなり陽が傾いてしまいました。
お決まりの蓮の向こうの神社を中望遠でw
[Tele Tessar T* 85/4 試写 c]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
さて、明るいところを選んで撮影しましょう。
赤い色も潰れず、ひだの感じを良くあらわしています。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 d]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
逆光もうまくこなしてくれます。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 e]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
閑話休題。
そろそろ一緒に持ってきた Biogon T* 25/2.8 ZM にスイッチしようとバッグを下ろす場所を探していたら、年配の方々が集っているところに空いたベンチを見つけました。
そこにバッグを下ろしたところで、みなさんから声を掛けられました。
男性1: お客さん、それ何ミリ?
小生 : 85mm です。
男性2: ほー、それでMいくつ?
小生 : M?、Fですか?
男性3: いや、M3? とか....
小生 : あ、Zeiss Ikon です、コシナの。
男性4: 俺もプラナー持っているんだよな、最近使っていないなぁ。
小生 : そうですか、何に着けているんですか? Ⅰ形?、Ⅱ型?
男性4: (やや面倒くさそうに)M2に。
男性を含め、その周囲の方々: (シーン....、小生が居ることがなかったかのようにそれぞれに会話をし始めました)
一番最初、本当に男性は「お客さん」と小生に向かって話しかけたのです。
カメラ小僧をイジってやろうと、当にオキャクサンが来たのでしょうね。
宗派が違うと思ったのか、どうやら見切られたようです。
と、ここで、モノクロフィルムにスイッチ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 f]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
上述したように、一緒に手に入れたので、この日はレンズシェードを着けて撮影をしていました。
逆光のショット、シェードの影が掛かってしまいました。
ま、こんなこともあるんですね。
望遠で狙う風景。
しっかりと細かいところまで描写しています。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 g]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
次は、スナップ。
ポートレートに効きそうないいレンズの予感がします。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 h]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
と、ここで、つるべ落としの秋の陽が、ビルに阻まれて光量不足に。
そして、滞在期限までの時間切れ。
その後のフィルム消費は、Biogon T* 25/2.8 ZM に譲って、Tele Tessar T* 85/4 ZM の試写は終了とします。
あ、最初の疑問符:スランプ脱却 ですか?
カメラ・機械好きではあるのですが、写真好きなんですね、小生。
撮っているとき、写真見ているとき、いいなぁって思うんですよね。
写真撮っていれば、それも人が入っていたり、人の感じがするモノを撮っている、写っているのを見ると、やっぱり元気になれそうです、小生も。
色々なモノクロフィルムを試したり、増感現像を試したりと、忙しなくやっていたらなんとなく擦り切れてしまった感があって。
これって、もしかしたらスランプ、って言うんでしょうか。
そんな高尚なものではないと思っていますが、なんとなく写真を撮ってもなんだかな、みたいな感じに支配されていました。
そんな中、ハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を読んでいたら、次の1節がありました。
episode.6「プチスランプ」
使っているカメラを変えてみることがひとつのスランプ脱却法、だと。
ま、実は、そんなことは自分のとった行動に対する都合のいい合理化にしかならないのでしょうね。
というわけで、新しいレンズを手に入れてきました。
Tele Tessar T* 85/4 ZM。
カタログなどでは、上着ポケットにも入る、なんて書かれていますが、第一印象は、デカッ、でした(笑)。
それに3群5枚のシンプルなレンズ構成のわりにズシリと来る塊り感。
なぜ ZM かというと、
しばらく前から、中望遠レンズが欲しいな、中望遠の撮影が楽しいな、なんて思っていました。
Yashica/CONTAXの一眼レフ用であれば、定番の Planar T* 85/1.4 が挙げられますが、今回は Zeiss Ikon の ZM レンズを選んでみました。
Y/C Planar:85mm は中古でいつか手に入れられそうですが、Cosina の ZM レンズはなんとなく品薄感があって、今じゃないと、のように思えたので。
ですので、小物:レンズシェードも一緒に手に入れておきました。
冒頭の画像の右奥がレンズシェードですが、大きい、というか、長い....
普段用に装着するか、何となく悩んでしまいそうです。
さて、文字が多くなってきたので、入手後の試写。
さっそく、手に入れたお店の近くでパチリ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 a]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
広いファインダー視野に28mmと一緒に浮かび上がる二重像の枠を二周りぐらい大きくしたような85mmのブライトフレーム。
当に見えている範囲から、「ココ」を切り取ります、という感じ。
一眼レフや、CONTAX G シリーズのような実像式ファインダーとは全く異なった構図作り:フレーミング。
これは、慣れるまでしばらく掛かりそうかも。
木を隠すなら森、ファインダーをじっくりとのぞいていても不審(?)に思われない、カメラマンが一杯いそうな上野・不忍池に行くことにしました。
ちょっと寄り道して、本郷三丁目でブラブラ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 b]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
ピントが合っているところがキレキレ、後ろのボケがフワー。
そんなことをしていたので、上野・不忍池に付いた頃にはかなり陽が傾いてしまいました。
お決まりの蓮の向こうの神社を中望遠でw
[Tele Tessar T* 85/4 試写 c]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
さて、明るいところを選んで撮影しましょう。
赤い色も潰れず、ひだの感じを良くあらわしています。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 d]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
逆光もうまくこなしてくれます。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 e]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
閑話休題。
そろそろ一緒に持ってきた Biogon T* 25/2.8 ZM にスイッチしようとバッグを下ろす場所を探していたら、年配の方々が集っているところに空いたベンチを見つけました。
そこにバッグを下ろしたところで、みなさんから声を掛けられました。
男性1: お客さん、それ何ミリ?
小生 : 85mm です。
男性2: ほー、それでMいくつ?
小生 : M?、Fですか?
男性3: いや、M3? とか....
小生 : あ、Zeiss Ikon です、コシナの。
男性4: 俺もプラナー持っているんだよな、最近使っていないなぁ。
小生 : そうですか、何に着けているんですか? Ⅰ形?、Ⅱ型?
男性4: (やや面倒くさそうに)M2に。
男性を含め、その周囲の方々: (シーン....、小生が居ることがなかったかのようにそれぞれに会話をし始めました)
一番最初、本当に男性は「お客さん」と小生に向かって話しかけたのです。
カメラ小僧をイジってやろうと、当にオキャクサンが来たのでしょうね。
宗派が違うと思ったのか、どうやら見切られたようです。
と、ここで、モノクロフィルムにスイッチ。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 f]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
上述したように、一緒に手に入れたので、この日はレンズシェードを着けて撮影をしていました。
逆光のショット、シェードの影が掛かってしまいました。
ま、こんなこともあるんですね。
望遠で狙う風景。
しっかりと細かいところまで描写しています。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 g]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
次は、スナップ。
ポートレートに効きそうないいレンズの予感がします。
[Tele Tessar T* 85/4 試写 h]
Zeiss Ikon + Tele Tessar T* 85/4, Kodak Tri-X 400
Self Develpoment
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
と、ここで、つるべ落としの秋の陽が、ビルに阻まれて光量不足に。
そして、滞在期限までの時間切れ。
その後のフィルム消費は、Biogon T* 25/2.8 ZM に譲って、Tele Tessar T* 85/4 ZM の試写は終了とします。
あ、最初の疑問符:スランプ脱却 ですか?
カメラ・機械好きではあるのですが、写真好きなんですね、小生。
撮っているとき、写真見ているとき、いいなぁって思うんですよね。
写真撮っていれば、それも人が入っていたり、人の感じがするモノを撮っている、写っているのを見ると、やっぱり元気になれそうです、小生も。
tag : Camera.ZeissIkonLens.TeleTessarT*85/4ZMFilms.PORTRA400Films.Kodak-TriX400街.早稲田・高田馬場街.上野本.写真家
コメント
No title
あのう、全然スランプらしくありませんけど~、
早期発見早期治療が効いたのでしょうか、
いつものWeekendOutdoorsさんとお見受けいたしました(笑)
早期発見早期治療が効いたのでしょうか、
いつものWeekendOutdoorsさんとお見受けいたしました(笑)
No title
美しいボディに美しいレンズ
そして美しい写りですなぁ・・・
そして美しい写りですなぁ・・・
No title
こんばんは。お久しぶりです。
私も最近、スランプでモノクロフィルムで撮るのに疲れていました。
という事で、気楽に使えるデジカメのPEN Lite E-PL2を買ってみました。
ラフモノクロモードが気に入っています。
私もハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を愛読してますよ。
episode6で紹介されている植田正治写真美術館は県内にあるので何度か足を運びました。
やはりZeiss Ikon欲しいですね・・・
私も最近、スランプでモノクロフィルムで撮るのに疲れていました。
という事で、気楽に使えるデジカメのPEN Lite E-PL2を買ってみました。
ラフモノクロモードが気に入っています。
私もハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を愛読してますよ。
episode6で紹介されている植田正治写真美術館は県内にあるので何度か足を運びました。
やはりZeiss Ikon欲しいですね・・・
Re: No title
binbiiluさん、コメントありがとうございました。
> あのう、全然スランプらしくありませんけど~、
> 早期発見早期治療が効いたのでしょうか、
> いつものWeekendOutdoorsさんとお見受けいたしました(笑)
ご心配おかけしました。
スランプなんて、たいそうなことを言いすぎですね、スミマセン。
なんだかんだいって、フィルムをチャージして、ピント合わせて、シャッター切るを何度か繰り返すと、だんだん高揚してくるんですね、一件落着です。
自分が今撮っている(追っている)対象が、いいのかなぁ、なんて少し迷いがあったようです。
ま、一度やってみるのもいいのかな、なんて思ってみたら、気が楽になりました、です。
> あのう、全然スランプらしくありませんけど~、
> 早期発見早期治療が効いたのでしょうか、
> いつものWeekendOutdoorsさんとお見受けいたしました(笑)
ご心配おかけしました。
スランプなんて、たいそうなことを言いすぎですね、スミマセン。
なんだかんだいって、フィルムをチャージして、ピント合わせて、シャッター切るを何度か繰り返すと、だんだん高揚してくるんですね、一件落着です。
自分が今撮っている(追っている)対象が、いいのかなぁ、なんて少し迷いがあったようです。
ま、一度やってみるのもいいのかな、なんて思ってみたら、気が楽になりました、です。
Re: No title
nakkyさん、コメントありがとうございます。
> 美しいボディに美しいレンズ
> そして美しい写りですなぁ・・・
レンジなカメラ、それもフィルムカメラの最新型は、コレが最後かも???
大口径=小さいF値、だけがレンズではない、のかなと。
大それた言い方かもしれませんが。
> 美しいボディに美しいレンズ
> そして美しい写りですなぁ・・・
レンジなカメラ、それもフィルムカメラの最新型は、コレが最後かも???
大口径=小さいF値、だけがレンズではない、のかなと。
大それた言い方かもしれませんが。
Re: No title
しゅんみんさん、コメントありがとうございます。
しゅんみんさんの撮る子供さんたちの笑顔、変顔....、いいですねぇ。
いつも楽しませていただいています。
> 私も最近、スランプでモノクロフィルムで撮るのに疲れていました。
> という事で、気楽に使えるデジカメのPEN Lite E-PL2を買ってみました。
> ラフモノクロモードが気に入っています。
おー、スランプ脱出術=新しい機材に手を出す、は普遍的な法則か?!
> 私もハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を愛読してますよ。
ハービー・山口さんの写真、今回じっくりと見ました。
本も読みました。
一部、涙が止まらなかったところもありました。
> episode6で紹介されている植田正治写真美術館は県内にあるので何度か足を運びました。
小生は、週末時間があればギャラリーに行くようにしています。
> やはりZeiss Ikon欲しいですね・・・
やりたいことをすることが、結局は気持ちよく物事を進める、近道ではないかと思っています。
なかなかそうならないことが多いのですが、やらないと進みもしない、やってみないとわからないと思ってやったり、遠回りと思ってもやってみるようにしています。
Zeiss Ikon 今あるうちに手を出しておいたほうが.....
しゅんみんさんの撮る子供さんたちの笑顔、変顔....、いいですねぇ。
いつも楽しませていただいています。
> 私も最近、スランプでモノクロフィルムで撮るのに疲れていました。
> という事で、気楽に使えるデジカメのPEN Lite E-PL2を買ってみました。
> ラフモノクロモードが気に入っています。
おー、スランプ脱出術=新しい機材に手を出す、は普遍的な法則か?!
> 私もハービー・山口さんの「雲の上はいつも青空」を愛読してますよ。
ハービー・山口さんの写真、今回じっくりと見ました。
本も読みました。
一部、涙が止まらなかったところもありました。
> episode6で紹介されている植田正治写真美術館は県内にあるので何度か足を運びました。
小生は、週末時間があればギャラリーに行くようにしています。
> やはりZeiss Ikon欲しいですね・・・
やりたいことをすることが、結局は気持ちよく物事を進める、近道ではないかと思っています。
なかなかそうならないことが多いのですが、やらないと進みもしない、やってみないとわからないと思ってやったり、遠回りと思ってもやってみるようにしています。
Zeiss Ikon 今あるうちに手を出しておいたほうが.....