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IR事始6

[IR de 風景4a]
IRde風景04a
Canon PowerShot D10 + SC72



今回も、ある意味、露出設定の話題です。


赤外線(だけ)は目に見えないため、赤外線での風景がどのようになっているのかを知ることが困難です。
その点、デジタルカメラは、結果がすぐ見えて便利ではあります。
小職の所有しているデジカメで赤外線感度のある Canon Powershot D10 に、赤外線透過フィルター(赤外線以外カットフィルター)をつけると、赤外線撮影デジカメになることを「IR事始2」で報告していました。


この時の課題は、ハレーション? のような光のわっかが写ってしまうことでした。
フィルターに力がかかって(折れて)、光が屈折しているのかもしれないとか、マスキングテープから光が漏れているのかもしれないとか....


現状、冒頭の画像の通り、SC72フィルターをレンズ面に対して十分大きめに準備して、マスキングテープで止めることで解決しております。
露出条件もほぼ適正な、赤外線写真となっています。
D10 では RAW 出力がないため、デジカメ本体をモノクロモードにして、JPEG出力、いわゆる、撮って出しの画像になっています。
コントラストを少々調整するために、Photoshop Elements にて補正を加えております。


ここのところの銀塩フィルムによる赤外線写真撮影には、この D10 を持ち出しており、ある程度の見当をつけた上で撮影場所を決定しておりました。
いわゆる、ロケハン用の小道具として。




このデジカメ、撮影時のISO感度と、絞り値、シャッタースピードが表示されます。
このうち、設定できるのは、ISO感度だけで、絞り値とシャッタースピードは、露出条件設定(+2~-2)で変更することができます。


と、ここでひとつの思いが....


このデジカメを撮影場所決めだけでなく、赤外線露出計にならないだろうか、と。
つまり、このデジカメの撮影条件(適正露出条件)から、銀塩フィルムの露出条件を割り出し、撮影できないものだろうか、と。
そうすれば、無用のブランケット撮影をする必要が減り、1本のフィルムでより多くのシーンをとらえることができるのではないだろうか、と。


これまでの撮影から、デジカメの撮影条件から求めた露出計数と銀塩フィルムでほぼ適正露出となった撮影条件時の露出計数を比較してみました。
両者に直線関係が認められれば、このデジカメが赤外線露出計の役目になろうと仮定しています。



【SC72 on D10 / G2+B28 】
IR_D10_G2



横軸
カメラ  : Canon Powershot D10
フィルター: Fuji SC72

縦軸
カメラ  : CONTAX G2
レンズ  : Biogon 28 T* 28/2.8
フィルム : Ilford SFX200、ラボにて現像
フィルター: Fuji SC72

プロット点
ピンク■ : ネガがほぼ適正露出であると判断した条件
あおい◆ : 適正露出にわずか足りない(不出不足、暗い)
くろい▲ : 適正露出からにわずかにオーバー(不出過多、明るい)



ここから分かること。


ひとつ目は、大きなばらつきがある。

ばらつきの原因のひとつは、ネガの仕上がり具合の判断が小生の感覚であることが挙げられると考えます。
当初から課題ではありましたが、いまのところいい案が出ませぬゆえ、今回も小生の判断を採用せざるを得ません。

ここでは、露出程度をネガの出来上がりから判断しているわけですが、SFX200 は、白とび(露出オーバー)には弱いような気がします。
と言うか、ラティチュードが狭いと言うのか。
新緑からの強い赤外線反射の部分が、露出を多くすると比較的すぐに飽和してしまうように思えます。
ネガとしての適正は、やや露出不足気味、少々暗いぐらい、が良いように思えます。
露出不足はいただけませんが、露出過多になると全体真っ白くなってしまい、スキャナーやら画像処理で救いようがなくなってしまいます。

データのばらつきから、SFX200 の使い勝手に話が行ってしまいました。



分かることのふたつ目は、とはいえ、どうやら直線関係が認められそう。

明るい(赤外線反射が多い)と、IR-EV(そんな言葉はないかな?)が大きく、逆は小さい。
その感じ方(IR露出計測)は、この2台は、同じような傾向にある、ということ。
ある意味、当たり前かもしれません、ね。

直線が寝ている(xの係数が小さい)のは、上述の SFX200 の特性によるのかもしれません。
SFX200 の露出感度特性が狭い、または、ネガの出来上がり具合で適正と思える露出が撮影条件として狭いためなのかもしれません。



スノー効果が楽しめる緑の葉っぱも、どうやら、色々と個性があるようで....
広葉樹の新緑が反射される赤外線的には一番まぶしいようで、針葉樹はそれほどまぶしくない、ように思えます。
いわば、その差がトーンの違いになって、面白い絵になるのかもしれません。

それを、*その場で* 確かめる手ごろな手段としては、デジカメは最適で、かつ、撮影条件のヒントも得られそうです。


[IR de 風景4b]
IRde風景04b
Canon PowerShot D10 + SC72



今回の結論は、次のことになろうかと。

・赤外線写真撮影にデジカメは、ロケハンに使えそう。
 絵の出来上がり具合を推測するのと、撮影条件のヒントとなる。

・Ilford SFX200 フィルムは、赤外線的にはラティチュードが狭そう。
 露出少々少な目が、Highest と Lowest をなんとかカバーできるようなネガになりそう。



現状はマスキングテープで固定している赤外線フィルター、せっかくのアウトドア仕様のデジカメとしても、フィールドワークに使いたいものです。
今度は、D10のレンズ部分に上手く被せられる、取り外しのできる赤外線フィルターを作ってみるかな。

tag : Camera.Canon-PowerShotD10 Camera.CONTAX-G Lens.BiogonT*28/2,8 Films.ILFORLD-SFX200 形.赤外線写真 街.大森・蒲田

コメント

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No title

先日は拙ブログにご訪問ありがとうございました。

本格的に研究されてますね。私は適当にやっていますので
参考になるかどうか(笑)

また訪問させて頂きます。

Re: No title

伸之助さん、コメントありがとうございました。

> 先日は拙ブログにご訪問ありがとうございました。

色調整、とても詳しくお教えいただき、大変参考になりました。
色々と試してみたいと思います。

> 本格的に研究されてますね。私は適当にやっていますので
> 参考になるかどうか(笑)

本格的かどうかは別として、なんか気になる性格なんですよ....
伸之助さんの赤外線写真撮影スタイル、とても参考になります。

> また訪問させて頂きます。

今後ともよろしくお願いします。
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