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IR事始4

[IR de 風景2a]
IRde風景02b
CONTAX G2 + Biogon T* 28/2.8, Ilford SFX200, IR76
Scanner: CanoScan 8800F + Silverfast SE plus


銀塩フィルムで赤外線写真を撮ってみました。



今回は、露出決めをするために、フィルターの種類と露出を色々と振ってみました。


使用機材は、次の通りです。

カメラ  : CONTAX G2
レンズ  : Biogon 28 T* 28/2.8
フィルム : Ilford SFX200、ラボにて現像
フィルター: Fuji IR76, Fuji SC72



次の条件を試してみました。

基本条件1: CONTAX G2 の内部測光TTL露出計を基準とする(信じる)
基本条件2: レンズの絞りは一定とする、F=5.6
        (f=28mm で F=5.6 なら、約3mから先のフォーカスは合う、パンフォーカス)
AEモード: AEモードにして露出補正ダイヤルで調整
        (基本的には、今後、カメラのTTL測光を使って写真を撮っていきたいため)
マニュアル: F=5.6固定なので、シャッタースピードのみで調整する
        (感度倍数など、基本的には露出係数から算出するのが正しかろうかと)


結果として求めたいのは、適正露出になる次の条件。

①AEモード時の補正量
②マニュアルモード時のフィルターなしTTL測光結果からの補正量


・・・・

現像が出来上がってくるまで、正直、どきどきでした。

で、出来上がったのが冒頭の写真。

うーん、感動。

なんともいえない雰囲気があります。



ちなみにフィルターなしの撮影結果を次に挙げます。
いつも使っている同じ Ilford社の XP2 Super 400 とは、また違った感じ、硬調とでも言うのでしょうか、写真になっています。


[IR de 風景2b]
IRde風景02a
CONTAX G2 + Biogon T* 28/2.8, Ilford SFX200
Scanner: CanoScan 8800F + Silverfast SE plus


同じところで、SC72 フィルターも試しています。
スノー効果は、IR76 とほぼ同様と思われます。
極わずかではありますが、IR76の方が綺麗に見えるような。


[IR de 風景2c]
IRde風景02c
CONTAX G2 + Biogon T* 28/2.8, Ilford SFX200, SC72
Scanner: CanoScan 8800F + Silverfast SE plus


フィルターを IR76 と SC72 のどちらを選択することになるのでしょうか。

これまでの通り、出来上がりはほぼ同じ。
しかしながら、シャッタースピードが、IR76:2.8秒、SC72:1/30秒 と EV値にして 4.3 違いがあります。
風が無い時、しっかりとした足場であったら、IR76を使うことができそうです。



さて、条件を色々と振ったので、冒頭の2つの数値をグラフを作成して求めてみましょう。



【IR76】
IR76撮影条件01a



グラフは横軸がEV値(相対値)、縦軸が撮影された写真の露出具合を示しています。

 横軸・EV値
  ・ピンク: AEモードでの撮影条件を「ゼロ」とした相対値
  ・ブルー: フィルターなしTTL測光での撮影条件を「ゼロ」とした相対値

 縦軸・露出具合
  ・出来上がりを見ての判断
  ・フィルム濃度計といった数値化できる装置があれば正確になると思いますが、そのような装置を持っているわけもなく...
  ・現状この判定は、あくまで小生の主観
  ・-2: 露出不足、-1: 露出不足(調整可能)、0: 適正露出、+1: 露出超過(調整可能)、+2: 露出超過

ここから分かること。

①AEモードでの補正量(ピンク)
 横軸「ゼロ」との交点、つまりy切片を読むと、約-2。
 つまり、AE+2にすると適正露出が得られそう、と言うことになります。


②フィルターなしTTL測光からの補正量(ブルー)
 同様にy切片を読むと、約-11。
 フィルターを装着する前の条件から、11段開ける方向に補正する、と言うことになります。
 フィルター装着前が1/1000秒であれば、2秒にする、と言うふうに。



【SC72】
SC72撮影条件01a




同様にグラフは横軸がEV値(相対値)、縦軸が撮影された写真の露出具合を示しています。

ここから分かること。

①AEモードでの補正量(ピンク)
 横軸「ゼロ」との交点、つまりy切片を読むと、約+1。
 つまり、AE-1にすると適正露出が得られそう、と言うことになります。


②フィルターなしTTL測光からの補正量(ブルー)
 同様にy切片を読むと、約-7。
 フィルターを装着する前の条件から、7段開ける方向に補正する、と言うことになります。
 フィルター装着前が1/1000秒であれば、1/8秒にする、と言うふうに。



共通した考察。
2つのグラフを見ても分かるとおり、適正露出が得られる条件にはばらつきがありそうです。
よって、ブランケット撮影をしたほうが、より間違いが無いかもしれません。
ネガフィルムゆえ、ある程度の尤度はあるかとは思いますが。



と、目的が果たせた(と思う)ので、これを基準に赤外線写真を撮影してみようと考えております。



では、最後にもう一枚。



[IR de 風景2d]
IRde風景02d
CONTAX G2 + Biogon T* 28/2.8, Ilford SFX200, IR76
Scanner: CanoScan 8800F + Silverfast SE plus



なお、今回掲載内容について、いくつかメモを。
露出条件は、CONTAX G2 の、それも小生の機材固有と考えています。機材や測光方法により、多少のばらつきが発生すると考えられます。初めての機材組合せの場合、念のため、露出条件をいくつか振って撮影する必要があると考えます。
また、今回現像してもらったラボでは、明確な赤外線フィルムは取り扱いができないみたいです。つまり、全暗ができないみたいです。今回の Ilford SFX200 はその指定がないためできましたが、その他のフィルムについては事前に確認が必要と考えます。



ということで、今後は実験の域を出ての赤外線写真を楽しんでみようと考えています。




2011/5/4追記
データを見直していたら、SC72フィルターを使った条件の露出係数計算に間違いを見つけました。
よって、グラフが見直しされました。
結果として、G2 AE基準からの補正値(y切片)が、「+2」から「+1」になりました。
見え消しにすると、やや分かりづらくなるので、本文そのものを訂正させていただきました。


tag : Camera.CONTAX-G Lens.BiogonT*28/2,8 Films.ILFORLD-SFX200 形.赤外線写真

コメント

非公開コメント

No title

う~ん、研究熱心ですねぇ・・・
感服いたします。

Re: No title

nakkyさん、コメントありがとうございました。

> う~ん、研究熱心ですねぇ・・・
> 感服いたします。

ありがとうございます。
やりだすと、つい....
という性格なもので。
フィルム濃度に関しては、もう少し定量的な評価方法が欲しいところ。
とはいえ、写真は撮ってナンボ、なので、これからは失敗込みで楽しもうと考えています。

No title

いや、これは大変勉強になりました
ありがとうございます。
自分はこういうデータ並べると頭が混乱して真っ白けになってしまいます。
だから本当にありがたい。

条件は、その日その時によって変わるらしいです。
また、フィルムによっても変わるようです。

赤外線写真の季節です。お互い楽しんでいきましょうv

Re: No title

Mさん、コメントありがとうございました。

> いや、これは大変勉強になりました
> ありがとうございます。

参考になれば。

> 自分はこういうデータ並べると頭が混乱して真っ白けになってしまいます。
> だから本当にありがたい。

ありがとうございます。

小生、まぐれ、とか、たまたま(同じ意味か...)は、あまり好みじゃなくて。
ある程度詰められるトコロは詰めておきたいのです。

> 条件は、その日その時によって変わるらしいです。
> また、フィルムによっても変わるようです。

きっとそうなのでしょうね。
その日その時、というのは、思い当たるのは赤外線の降り注ぎ具合・反射具合、なのかな、と。
普通(?)の撮影でも、暗い部分があれば空けるし、キラキラしていれば絞るし。
赤外線がどの程度か、というのが分からないのでテキを出そうとしたら、条件振って撮影することになる、のでしょうね。
フィルムの差は、赤外線への感度差、なのでしょうね。
しばらく SFX200 で、そこらへんを探ってみようと思っています。
身近なラボで、現像が可能でしたので。

> 赤外線写真の季節です。お互い楽しんでいきましょうv

今日:5/4 は、子供向け(?)アスレチック広場に行ってきました。
Ilford SFX200 を1本、使ってきました。
まだまだ条件ぶつし切れていない感があるので、6シーンを露出条件を振りつつ撮影してみました。
Canonのデジカメのレンズに SC72 を貼って、ロケハンしながら。
これが、結構便利で、赤外線露出計にもなろうかというもの。
これを上手く使う手もあるかな、なんて思い始めています。

で、フィルムのほうの仕上がりは来週、ですかね.....
ちゃんと撮れているかドキドキ....

貴blogの赤外線写真の項も読ませていただきました。
とても参考になりました。
後ほど、そちらの方にコメント残させていただきます。

と、最近、広葉樹が白く見えるようになってきました....
完璧に赤外線病ですな~
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