Synchro In City #531
[Synchro In City #531a]

(画像をクリックすると Flickr で縮小前の画像をごらんいただけます)
2022年度3月例コンテスト「最後の一枚」
Leitz-Minolta CL + G-Biogon 21/2.8 Mod-M, Ilford HP5 Plus
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
フィルム充てん作業時にできた撮影前に既に感光した部分、撮影者の意図を排除するための仕掛けなのかもしれません。
今月のテーマである「最後の一枚」、
ロールフィルムの撮り終わりの最後の一枚を見せてください。
意図せず最後の一枚になったり、半分しか写っていなかったりすることもあるかもしれません。
ということなので、このコマを選んでみました。
銀塩フィルムを使っての写真撮影、135型フィルム(通称 35mmフィルム)に関していえば、自分は、その多くを100ft長のロールフィルムから専用の装置(フィルムローダ―)を使って、36枚程度撮影できるぐらいに切り取って撮影に使っています。
必要分量を巻き取った先端側、ベロとも言いますね、つまり、カメラ側でフィルムを巻き取る軸に絡みつかせる部分は、当然ながら、フィルム装填時に感光します。
一方、パトローネ側の軸に巻き付ける場合も、適当な長さをフィルムローダ―から引き出してパトローネ側の軸に留めることになります。その部分もまた、感光します。フィルムの先端側(コマ数の初め)と、終端側(コマの最後の方)が、それぞれ感光している、それが、フィルムローダ―を使って撮影したフィルムということになります。パトローネ入りで市販されているフィルムは、工場で終端側(根元側)が感光しないような装置の中で仕上げられていますからね。
このように自分で再利用可能なパトローネにフィルムを詰めて撮影した後に現像すると、最後の横長コマの左右どちらかが感光し、現像するとモノクロールフィルムなら真っ黒に、写真反転すると真っ白になることがあります。これが、ならないこともあるので、意図して作り出すことはできない、と言ってもいいでしょう。
前置きが長くなりましたが、冒頭の写真の右端は、まさにパトローネにフィルムを充てんする際に感光した部分になります。
[Synchro In City #531b]

Yashica T4 Super, Kodak T-MAX 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
切り出したフィルムと、カメラで撮影の度、巻き取っていった結果、最後のコマに既に感光部分があるかないか、自分では判断つきません。
そして、この部分、既に感光しているから、自分の撮影では、そこに像を記録することができません。例え、自分が傑作だと思った一瞬でシャッターを切ったとしても、です。
まあ、端的に言えば、偶然事象。
その偶然の暗闇(ネガフィルム側)には一体何が写ることになっていたのでしょうか。
そんなことが起きていると思い知るのは、現像作業が終了して、再びフィルムを日の元に引き出せるような処置をした後、ということになります。
時々、現像用リールに巻き取った部分に余裕がなく、現像処理後に濡れたフィルムを乾燥させるため引っ掛ける(咥えさせる)クリップの爪跡が画像にかかってしまうこともあります。
[Synchro In City #531c]

Hasselblad SW + Biogon 38/4.5 + SC72 filter, Rollei Retro 400S
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
120型フィルム、このフィルムには、カメラ側の仕組み、例えば裏紙にある間隔で記載してある番号をカメラの裏蓋に空いた窓で読み取るなど、うまく連携ができていて、フィルムの最初と最後に余裕ができるような長さになっています。
フィルムの両端には、かぶり(感光)があったり、巻きが強くなってしまったり、裏紙との接着テープがあったりするからでしょう。
しかしながら、この前後の長さがあまりにも冗長のように思えるときもあり、少し工夫すると、1コマ余計に撮影できたりします。
ところが、この小細工がギリギリなことも多く、最後のコマはカメラの有効撮影範囲にフィルムが存在しなかったり、フィルムの種類によっては、最後の方の紙製バックシートに丸い穴が開いていて丸く感光してしまうという現象が起こります。
通常枚数よりより多く撮影しよう企んでいるわけですから、仕方なしなのですけれどね。
というわけで、今回は銀塩フィルムを用いた写真の「あるある事象」としての「最後の一枚」事例を今回は集めてみました。
[Synchro In City #531d]

Leitz-Minolta CL + Biogon Jena T 35/2.8 C, ADOX Silvermax21
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

(画像をクリックすると Flickr で縮小前の画像をごらんいただけます)
2022年度3月例コンテスト「最後の一枚」
Leitz-Minolta CL + G-Biogon 21/2.8 Mod-M, Ilford HP5 Plus
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
フィルム充てん作業時にできた撮影前に既に感光した部分、撮影者の意図を排除するための仕掛けなのかもしれません。
今月のテーマである「最後の一枚」、
ロールフィルムの撮り終わりの最後の一枚を見せてください。
意図せず最後の一枚になったり、半分しか写っていなかったりすることもあるかもしれません。
ということなので、このコマを選んでみました。
銀塩フィルムを使っての写真撮影、135型フィルム(通称 35mmフィルム)に関していえば、自分は、その多くを100ft長のロールフィルムから専用の装置(フィルムローダ―)を使って、36枚程度撮影できるぐらいに切り取って撮影に使っています。
必要分量を巻き取った先端側、ベロとも言いますね、つまり、カメラ側でフィルムを巻き取る軸に絡みつかせる部分は、当然ながら、フィルム装填時に感光します。
一方、パトローネ側の軸に巻き付ける場合も、適当な長さをフィルムローダ―から引き出してパトローネ側の軸に留めることになります。その部分もまた、感光します。フィルムの先端側(コマ数の初め)と、終端側(コマの最後の方)が、それぞれ感光している、それが、フィルムローダ―を使って撮影したフィルムということになります。パトローネ入りで市販されているフィルムは、工場で終端側(根元側)が感光しないような装置の中で仕上げられていますからね。
このように自分で再利用可能なパトローネにフィルムを詰めて撮影した後に現像すると、最後の横長コマの左右どちらかが感光し、現像するとモノクロールフィルムなら真っ黒に、写真反転すると真っ白になることがあります。これが、ならないこともあるので、意図して作り出すことはできない、と言ってもいいでしょう。
前置きが長くなりましたが、冒頭の写真の右端は、まさにパトローネにフィルムを充てんする際に感光した部分になります。
[Synchro In City #531b]

Yashica T4 Super, Kodak T-MAX 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
切り出したフィルムと、カメラで撮影の度、巻き取っていった結果、最後のコマに既に感光部分があるかないか、自分では判断つきません。
そして、この部分、既に感光しているから、自分の撮影では、そこに像を記録することができません。例え、自分が傑作だと思った一瞬でシャッターを切ったとしても、です。
まあ、端的に言えば、偶然事象。
その偶然の暗闇(ネガフィルム側)には一体何が写ることになっていたのでしょうか。
そんなことが起きていると思い知るのは、現像作業が終了して、再びフィルムを日の元に引き出せるような処置をした後、ということになります。
時々、現像用リールに巻き取った部分に余裕がなく、現像処理後に濡れたフィルムを乾燥させるため引っ掛ける(咥えさせる)クリップの爪跡が画像にかかってしまうこともあります。
[Synchro In City #531c]

Hasselblad SW + Biogon 38/4.5 + SC72 filter, Rollei Retro 400S
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
120型フィルム、このフィルムには、カメラ側の仕組み、例えば裏紙にある間隔で記載してある番号をカメラの裏蓋に空いた窓で読み取るなど、うまく連携ができていて、フィルムの最初と最後に余裕ができるような長さになっています。
フィルムの両端には、かぶり(感光)があったり、巻きが強くなってしまったり、裏紙との接着テープがあったりするからでしょう。
しかしながら、この前後の長さがあまりにも冗長のように思えるときもあり、少し工夫すると、1コマ余計に撮影できたりします。
ところが、この小細工がギリギリなことも多く、最後のコマはカメラの有効撮影範囲にフィルムが存在しなかったり、フィルムの種類によっては、最後の方の紙製バックシートに丸い穴が開いていて丸く感光してしまうという現象が起こります。
通常枚数よりより多く撮影しよう企んでいるわけですから、仕方なしなのですけれどね。
というわけで、今回は銀塩フィルムを用いた写真の「あるある事象」としての「最後の一枚」事例を今回は集めてみました。
[Synchro In City #531d]

Leitz-Minolta CL + Biogon Jena T 35/2.8 C, ADOX Silvermax21
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus
tag : Camera.LeitzMinolta-CLCamera.Hasselblad-SWCamera.T-PROOFLens.G-BiogonT*21/2,8MLens.BiogonJenaT35/2,8CLens.Biogon38/4,5Films.ADOX-Silvermax21Films.ILFORLD-HP5+Films.ROLLEI-RETRO400SFilms.Kodak-TMAX400