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Zeiss沼101丁目

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今回は色々と試した結果を報告します。







前回(Zeiss沼100丁目)、ものすごい量を書き込んでしまったので、しばらくもういいかな、なんて思っていましたが....
実は、前回に引き続き CONTAX G 関連ネタなんです、今回も。
前回述べたとおり、小生は一時期 CONTAX G シリーズを深い関係にあって、普段はしないようなこと、つまり、機材を2セット分以上揃えようとまでしていました。レンズ、特に、Planar:45mm と Biogon:28mm は自分の中でトッププライオリティと考えていた時期があって、2本ずつ所有しておりました。
そうするうちに、先ずは Biogon:28mm のマウントを Leica M マウントに改造、しばらく経って Planar:45mm も Leica M マウントに改造しました。ところが、この Planar:45mm の方は、ちょっと変った鏡筒をしているのです。というのも、宮崎さんに改造を依頼した時、改造が立て込んでいたのと、新しい鏡筒を試していたとのことで、一風変った鏡筒で作ってもらったという経緯がありました。この鏡筒、指標はポンチが打ってあるぐらいで文字は一切ないのですが、最近接が 0.7m (通常は 0.9m ですね) までカム連動できるようになっています。Zeiss Ikon で使う場合、Leica より最近接側に余裕があるので、0.7m まで距離計連動するというのはとてもありがたいんですね。というわけで、小生はポンチマークの場所にテプラで作った数値指標を貼って使っています。
そこで、前回お話した CONTAX G シリーズを整理したところに繋がるのです。CONTAX G1 + Biogon:28mm を赤外写真撮影用に使い倒すことにして、残る1本の Planar:45mm はどうするか。そのまま CONTAX G マウントのレンズとして単品で中古市場に持ち込んでも良かったのですが....
上述の通り、小生が保有する Leica M マウント化した CONTAX G システムの銘玉 Planar:45mm は、お世辞にも見栄えが....
ということで、この Planar:45mm も一旦 Leica M マウントに改造してしまいました。既存のレンズと比べたりして、どちらかを手放せばいいかと。
でも、どうやって比較するか....

と、そんな折、書店にレンズ性能が分かるチャートが付録しているという月刊誌:CAPA が並んでいることに気づきました。ささっと立ち読みして、コレは面白そうだと思って手に入れてきたのです。
詳細は CAPA 2017年3月号の『 「知」って「生」かしてレンズをもっと楽しもう、交換レンズの実力大研究』と付属品の『CAPA レンズの解像力&ボケ味 チェックチャート Ver.3』になります。
色々と確認方法はあるのですが、ここではできるだけ正面から撮影した際のピント位置の解像力と前後のボケを中心に見ることにしました。
実際はこのテスト、結構手間がかかってしまって、ただ1つの評価だけで、疲れきってしまいました。とはいえ、1種類とはいえ、ある程度、自分の中では答えが見出せたかなという思いもあったので、おハズカシながら、ここに報告させていただきます。

さて、まずは、この記事に従った通りに撮影してみるとどうなるのかということを、SIGMA DP2 Merrill と DP3 Merrill による撮影結果で確認してみましょう。


[レンズとカメラの性能評価テスト1: SIGMA DP2 Merrill と DP3 Merrill の場合]
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(画像をクリックすると大きな画面で見ることができます)


絞り開放 F=2.8 では、どちらのカメラも手前が二線ボケが顕著ではありますが、絞り開放 F=2.8 の頃からピント位置での解像度、ここではイチバン細かいミリ42本が解像されていることが分かります。スゴイ。また F=16 まで絞り込むと今度は絞りによる回折現象により像がボケてしまうということが良く分かります。
SIGMA の DP シリーズはいたずらに開放値を明るく(低く)していないため、DP3 の 135フォーマット f:75mm の絞り開放 F=2.8 であっても像がグルグルになっておらず適度なボケができて超絶解像度のおかげもあっていい感じの写真になるんだな、なんて、このチャートだけで語るのは....、まだ早いかもしれませんね。

というわけで、CONTAX G シリーズの銘玉 Planar:45mm です。
ここでは、これまで使ってきた Leica M マウント改造レンズ(シリアル番号: 756****)と、今回 Leica M マウント改造したレンズ(シリアル番号: 952****)に加えて、Carl Zeiss のほぼ同スペックの Planar T* 50/2 ZM を比較することにしました。ここでは便宜的に既存の Planar:45mm を 旧G-Planar:45mm (G-Planar T* 45/2 (Old))、新しく改造したレンズを 新G-Planar:45mm (G-Planar T* 45/2 (New)) と呼ぶこととします。
また、カメラは Leica M3 と Zeiss Ikon 2台です。実は、これまた前からひとつの疑問がありまして、Zeiss Ikon の2台にピント合せの差がある、つまり、Ziess Ikon の黒いほうは銀に比べてピント合わせがずれているのではないか、ということがありました。もし大きな差が認められたら、修理に出そうと思って、わざわざ3台ものカメラをとっかえひっかえテストすることにしました。

テスト方法はカメラフィルム面からの距離(Distance)をいくつか振って、絞りを開放 F=2.0 と F=5.6 の2種類で撮影、ピントは雑誌付属チャートのミリ42本に合わせました。合わせましたといってもご存知の通り、これらのカメラはレンジファインダーですから、2重像を重ね合わせることになります。その操作感覚も評価の対象としました。新G-Planar:45mm は最近接 0.9m から無限遠までは30度ぐらいしかなく、他の 旧G-Plana:45mm と Planar:50mmZM よりも調整の幅が小さいため、ピント合わせ作業に差、つまり、使いよさのようなこともありうるのでは、と思いついたからです。なお、距離は、0.7m、0.9m、1.0m、1.5m、2.0m、3.0m、無限遠と鏡筒を回しきったところ(オーバーインフ)を撮影しました。距離に関して言えば、結局のところ、差が出たのは近接あたりで、2m以上ではポイントが小さすぎて、差が出ませんでした。フィルムは Kodak Tri-X 400、スキャン条件は 3000DPI 程度です。


[レンズとカメラの性能評価テスト2: 3レンズの特徴]
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(画像をクリックすると大きな画面で見ることができます)


まずは、3つのレンズの特徴を俯瞰してみましょう。3つのレンズが比較できるように、ピントは 0.9m に合わせてあります。ピント合せの正確さもあるでしょうし、スキャナーの性能もあるとは思いますが、そこいらへんの条件はほぼ一定と考えてみています。絞り開放 F=2.0 と少し絞った F=5.6 では随分と印象が変るものなのですね。高々2段絞っているだけですが、シャキッと像が際立っていることが分かります。
一番気がつきやすいのは、CONTAX G システムのレンズ2本に比べて、Planar:50mmZM が絞り開放 F=2.0 においても解像度が高く、ピントを合わせた位置での像がくっきりとしているところでしょうか。
CONTAX G シリーズの2本の差は小さいように思えます。かすかに新しい方の 新G-Planar:45mm (画面左端)が像にすっきりさがあって良いように思えますが、撮影条件やスキャン条件を考えれば、誤差の範囲かもしれません。
それ以上に思うのは、前ボケってとってもにじむのですね。そんな中でも Planar:50mmZM は溶けるようなボケ具合なんですね。面白いものです。


[レンズとカメラの性能評価テスト3: 新旧レンズの最近接撮影]
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(画像をクリックすると大きな画面で見ることができます)


1990年代半ばの設計である CONTAX G システムの G-Planar:45mm と 2005年頃の Planar:50mmZM、ちょっと比較してみましょう。最近接 0.7m での撮影結果です。
どちらも絞り開放 F=2.0 の像、ピントを外れるとボケボケなのですが、注目したいのはピントが合っているミリ42本の解像度です。説明用にスキャンして画像化しているためそこまではっきりとはしていませんが、ネガを直接ルーペで見つめると、その差は絶大です。つまり、Planar:50mmZM はミリ42本がこれでもかというぐらいの解像度になっています。それこそ一本一本が際立って識別できるのです。これにはちょっと鳥肌が立ちましたよ。
もちろん、といってはなんですが、新しい設計や素材はレンズの性能を飛躍的に高めるのだなぁ、と改めて実感した次第。


[レンズとカメラの性能評価テスト4: 距離によるボケの違い]
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(画像をクリックすると大きな画面で見ることができます)


上述の通り、距離による差はそれほど違いはありませんでした。これも上述したとおり、スキャン画像を貼り付けた図だと分かりにくいのですが、ネガを直接ルーペで見ると、あぁ、解像しているなぁ、って面白いんですよ。
そんななか、或る疑問であった2台の Zeiss Ikon のピント精度は、概ね差がないように思えました。

そして、CONTAX G シリーズレンズからのマウント改造レンズ2本、どちらか1本といわれたらどうしようかと....
まあ、別に1本に絞らず、両方所有する手もないわけではないのですが、また2本所有していることで比較したり、どちらかを使わなくなったりするのは、忍びないところもありまして。
というわけで、今回はこれまで使っていた方(シリアル番号: 756****)を手許に残すこととしました。
・近接が 0.7m まで寄れる
・どちらかというとボケはじゃじゃ馬的な要素もあるが、それはそれで楽しめそう
・f:50mm なので、距離指標があっても使うことはなさそう (ちゃんとファンダーで二重像でピントを合わせるため)


あ、念のため。
このようなテストをしたからと言って、実は、レンズの何も分かっていないのかもしません。それは十分承知の上で、この場にエントリしています。
普段ならこんな無機物を撮影することはないし、隣り合った線が分離して見えようが、ボケがグルグル回ろうとも、好きなレンズは、どこまで行っても好きなわけですし、いつまででも使いたいのです。
何より、今回は機材の整理の一環で、機材を絞り込むにはどうしようか問う局面に来た小生が個人的に、自分の気持ちを整理するために行ったテストですし、選定理由ではあるのです。
そんな個人的なワガママをここまでお読みいただき、ありがとうございました。


[テスト機材]
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テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

tag : Camera.ZeissIkon Camera.Leica-M3 Films.Kodak-TriX400 Lens.G-PlanarT*45/2M Lens.PlanarT*50/2ZM Camera.SIGMA-DP2 Camera.SIGMA-DP3

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