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Zeiss沼95丁目

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長巻き始めました。






今回は、やってみました編。
いわゆる長巻きフィルム、135フィルムの100ft巻きを使うことにしました。

ここ最近、銀塩フィルムの値段は上がる一方で、銀塩写真コスト削減の一環でもありますが、他の想いがありまして。というのは、今後の対策とでも言いましょうか。
ここまで銀塩フィルム使用にかかわるコストが高騰しユーザー離れが加速すると、そのうちパッケージとして、つまり、パトローネ入りの銀塩フィルム製造会社がなくなってしまうのではないか、と。パトローネには納めなくても、「フィルム」として製造する会社=銀塩フィルム製造会社はしぶとくというか、特殊用途用途目的で残るのではないか、と。例えば、デジタル映像の長期保存のためとか。ちょっと話しが大きくなりすぎましたか。とはいえ、長巻きフィルムを使うことを実体験として修得するなら、まだまだ色々とブツやら手段のある今なのではないかな、というのがその想いなのであります。

こんな想いがあったとしても、やはりきっかけというのが大切で。
2012年の米・コダック社の破産法第11条による事業再編のニュース以来、ある程度のフィルム本数を備蓄(ストック)しています。そして使っては買い足す、例えば、よく使うフィルムだと残り12本を切ったら、折りを見て3本ずつぐらい買い足しておくということをしています。そのストックしているフィルムが、初期に備蓄を始めた頃からほぼ一巡して、それらの消費期限が2017年や2019年になり、ある意味、そのまましばらく放置していてもよいと判断できるようになりました。つまり、ストックを使わないで、しばらくの間は長巻きフィルムから切り出していてもよい状況になったということになります。
そして長巻きフィルムを始めるための道具であるフィルムローダーが破格値で入手できたことが、最大のターニングポイントになっています。それは、立ち寄った我楽多屋さんでたまたま見つけたことによります。


[ハンザ製フィルムローダー: 外箱]
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これが中古で手に入れたフィルムローダーです。この手のカメラ・レンズ以外のカメラ・写真撮影関係の中古品、なかなか思ったようなものが出てこないのではないでしょうか。これを見つけた時には別の用があったため見送ったのですが、悔やまれて、悔やまれて.... 翌週に再度お店を訪問した時には、あぁ残っていてくれたか、と声に出してしまったほどです。弐代目さんに残っていて良かったですね、と声を掛けられるぐらいの声で。

このフィルムローダー、ちょっと詳しく見てゆきましょう。


[ハンザ製フィルムローダー: 外箱の裏側]
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箱の裏側です。
年代を感じる近江屋写真用品株式会社の名前と、旧社屋の住所。ハンザの英語ロゴ、今のロゴと同じですね。今のウェブサイトでは「ハンザブランドについて」の部分が作りこまれていないようで、社名変更などオフィシャルな情報が不明ではあります。
このフィルムローダーがいつ発売されたのかが、この箱からでは不明ですが、当時は希望小売価格6500円だったようですね。消費税が記載されていないことからすると、消費税が初めて導入された1989年以前になるのでしょうか。また、希望小売価格というような記載方法は1980年の雰囲気?


[ハンザ製フィルムローダー: 概形1]
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この形状のフィルムローダーはデイロールとも呼ばれAP社(取り扱いはLPL社)からも発売されていたようです。
天井になにやらかかれていますね....


[ハンザ製フィルムローダー: 上部]
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「注意! Fマガジンの時つまみ回す」とあります。
このローダーの上ふたを開けてみるといくつかの部品が出てきます。


[ハンザ製フィルムローダー: 部品装着したところ]
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「NiKON F」「NiKON F2」と書かれたパーツが出てきました。フィルムローダー本体には、巻き取るためのレバーとは反対側に取り付けるようです。
「NiKON」となっているのは販権の問題でしょうか。このパーツを手がかりに調べてみると、面白いことが分かりました。
ハンザ製フィルムローダーとこの NiKON F で検索すると、「■ 秘宝堂 [フィルムマガジン(カセット)] Page 3/3」が出てきました。ここに紹介されているフィルムローダー、当に小生が手に入れたフィルムローダーと同じです。いわく、Nikon F と Nikon F2 が発売されていた当時、それぞれに長巻きフィルムを使うための専用フィルムマガジンがあったそうです。シャッター機構を有した凝った作りのマガジンだったようで、フィルムローダー側にそのシャッターを操作するための機構がないと長巻きフィルムが巻き取れない、とのことで専用アダプター(パーツ)が用意されていたとのことです。
今度は Nikon F 用のフィルムマガジンで検索してみると、「ニコンカメラの小(古)ネタ」というページが見つかり、取扱説明書が紹介されていました。取扱説明書の末尾には「61. 9. A0」とありますので、想像するに1961年9月かと。Nikon Fの発売が1959年ですから、その2年後となり、符合するかと。ちなみに同F2の発売開始は1971年、1980年には生産終了とのことですので、小生のフィルムローダーは1970年中頃になるのかな、と思えてきます。
また、同様に検索してみると小生と同じフィルムローダーが掲載されていて、かつ、取扱説明書(の一部)も載っている記事を見つけることができました。この記事の取扱説明書を追うと、はじめからこのアダプタが付属しているかのように読めなくもないのですが、肝心な部分が写っていなくて....


[ハンザ製フィルムローダー: 正面]
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というわけで、このフィルムローダの製造年代は1970年から1980年あたりということで、明確にすることは今のところできていません。
とはいえ、おそらく純正と思われる Nikon F/F2 フィルムマガジン用アダプタ以外のふたは付属していませんが、機能的には特に問題となることはなく、長巻きフィルムからフィルムを巻き取ることができました。通常のパトローネであれば、NiKON F2 と書かれている方のアダプタを装着することで使用することができました。NiKON F と書かれているほうだと、アダプタ側径が小さいようでパトローネの軸がはまりませんでした。フィルムの被りは12コマ程度だけ巻いたパトローネで撮影した結果、発生していないことを確認しました。なお、フィルムの固定は、当初セロハンテープを使用していましたが、先日パーマセルテープ(Shurtape)を手に入れたので、そちらも使っています。
ちなみに冒頭の画像は、そのフィルムローダーで作成したフィルムの試写結果。市販のパトローネ入りフィルムとは異なり、撮影最後側は露光して黒くなっています。
これでしばらくは、このフィルムローダーを使って長巻きフィルムを楽しみたいと考えています。


[ハンザ製フィルムローダー: 裏側]
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さて、フィルムローダーの話しだけならここまででいいのですが、ここはもうひとつ話題を追加します。
それは、フィルムのDXコード自作。
空パトローネにはもちろんDXコードが付いてません。市販フィルムのパトローネを流用するという手もありますが、長巻フィルムを接続するぐらいのベロを残して切断するということを普段からしていない、つまり、チェンジバック内で現像リールに巻き取ったらパトローネの出口ギリギリ、モケットのギリギリでフィルムを切るのが普通で、少し余裕を持たせて切るという習慣を持ち合わせていません。撮影時にこのギリギリの位置まで撮影をしているからでもあります。マニュアル巻上げなら、レバーもしくはノブで巻上げができなくなるところまでフィルムを使い切っています。そうなると撮影したコマは、フィルムながさギリギリまであることが多いのです。ということで、空のパトローネを手に入れてフィルムを詰めることにしました。
となると、DXコードを自作しなければなりません。
DXコードを調べてみると、その構成はすぐに分かりました。どうやら、小生の手元にあるカメラではISO感度だけ準備すればよさそうです。
今回、電気的導通を確保するために用意したのは100円ショップで手に入れた台所補修用アルミテープにしました。絶縁部分はプラスチックテープ(3M スコッチ プラスチックテープ)にしました。通常のビニルテープでも良いのかもしれませんが、ビニルテープは伸ばして貼ると収縮(弾性変形)して、薄いアルミ箔がしわになってしまいそうだったからです。加えてビニルテープは粘着剤がはみ出しやすく、また、はみ出した接着剤がべたべたになりやすく、カメラを汚しそうだからです。その点、プラスチックテープは伸びたら戻りにくく(塑性変形)、接着剤のはみ出しは極小です。
接点を用意したところで、はたと困りました。接点の大きさやパトローネに取り付ける位置に関する情報や規格がなかなか見つけられません。となると、実測しかなさそうです。ものさしやらノギスやらで計測しつつ大きさを決めます。今回の長巻きフィルムはISO400なので、ISO400フィルムである Kodak T-MAX400 と Ilford HP5 Plus を参考にしつつ。念のために、感度設定が読めるカメラである CONTAX G1 で確かめました。カメラ側接点のポツポツの押し跡が残りましたので、位置関係も合っていることが分かりました。
DXコードの自作ができたとうことで、コンパクトカメラで Kodak T-MAX 400 を ISO3200 に設定して撮影することも可能ということになりますね。これはなかなか使えそうです。

というわけで、年代モノと思われるフィルムローダーを入手して、長巻きフィルムを使い始めたということと、DXコード自作をまとめてみました。撮影結果は、明日のエントリから登場です(フィルムの種類に長巻き=100ftを付記します)。


[DXコードの自作]
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テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

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