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IR事始 #13

どんなレンズでも赤外線写真撮影に使ってみようではありませんか!






って、IR事始#12 と似たような出だしになっていますが(爆)
これも先日手に入れた Pinhole Lens で赤外線写真を撮ってようと思います。

このレンズにはフィルター装着用ねじが切ってありますから、それも、CONTAX G レンズと同じ直径46.0mmのねじがありますので、CONTAX G レンズ用に作ったゼラチンフィルター利用の赤外線写真撮影用手作りフィルターも使えますし、もちろんステップアップリングを使うことでケンコートキナの SR-72フィルターも使用できます。

問題は、絞り値が極端に小さいため、適正露出を得るためのシャッタースピードはどのように算出して撮影するのか、と言うことになります。
赤外線撮影用に単体路主計を改造した露出計はあるのですが、さすがにこのピンホールレンズの絞り値である F=128 や F=250 なんて指標にあるわけがありません。ジョグダイヤルのクリックを数えてもいいのですが(F=32からなら4つとか6つとか....)、数え間違いそうです。時蕎麦ですね....

どうしようかと思って調べていたら、基本的な公式があることを知りました。
それは、露出計数(Ev)とシャッタースピード、絞りの関係式です。これを使えば、その場で計算ができます。
公式と換算表(早見表)を次の図表に示します。


[露出計数(Ev)とシャッタースピード、絞りの関係]
IR事始13a


なるほどー。

この「換算表(早見表)」の使い方は、例えば次のようになります。
まずは晴天の日、ISO400のフィルムで日の当たる順光の街角を撮影したら、絞りとシャッタースピードはどうなるのか。所謂センパチということですよね。検算してみると、T=1/1000秒 → Tv=10 と F=8 → Av=6 であることから、Ev=6+10=16。つまり Shiny Sixteen となるということですね。「感度分の16」であれば、F=16 → Av=8 なので、Tv=16-8=8 → T=1/250秒 となりますね。
そして、これを Pinhole Lens に適用してみましょう。晴天の日、ISO400のフィルムでF=250の Pinhole Lens使用時、適正露出となるシャッタースピードは、想定:Ev=16 であることから、F=250 → Av=16 なので、Tv=16-16=0 → T=1秒 で適正露出が得られそう、ということになります。
赤外線写真を撮ろうと赤外フィルターを使用すると数段感度が落ちますので、Tvがマイナスになることもありえそう。そんなこともあろうかと、上の早見表にはTvについてはマイナスの計算もしておきました。

これでシャッタースピードの計算は準備OK。
撮影にはバルブ撮影ができるカメラと三脚、レリーズワイヤを取り揃えることになりますね。
腕時計? ストップウォッチ?、ま、どちらでもいいですが、これは忘れたとしても腹時計で何とかなる?(爆)


[Infrared Photograph by Pinhole Lens: 作例1]
IR事始13b
(画像をクリックすると Flickr で縮小前の画像をごらんいただけます)
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02 + PRO1D-IR72, Rollei Retro 400S
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


まずは、遠景も入る同じ場所で撮影した事例。
ともかくも、撮影はできていますね。赤外線撮影用露出計での計測値は Ev=13 でしたので、f:28mm時の絞り値 F=140、つまり Avは約14 を代入すると TV=-1、つまり、T=2秒。腕時計の秒針を眼で追いつつレリーズでシャッターを切って....、1、2と数えてシャッターを戻しました。
できばえは、なんとも味のある、フンワカ感....
ところで、このピンホールレンズ、どうも画面下側左右に逆ハの字に光が強く出るみたい。もしかしたら、どこかに光漏れ、または、光を反射してしまうような部分があるのかな、と。例えば、光沢面があるとか。


[Infrared Photograph by Pinhole Lens: 作例2a]
IR事始13c
(画像をクリックすると Flickr で縮小前の画像をごらんいただけます)
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02 + PRO1D-IR72, Rollei Retro 400S
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Infrared Photograph by Pinhole Lens: 作例2b]
IR事始13d
(画像をクリックすると Flickr で縮小前の画像をごらんいただけます)
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02 +22 Extension + PRO1D-IR72, Rollei Retro 400S
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


同じ場所で、エクステンションチューブの有り無しで撮影した事例。
赤外線撮影用露出計での計測値は Ev=11 でしたので、f:28mm時の絞り値 F=140、つまり Avは約14 を代入すると TV=-3、つまり、T=8秒。腕時計の秒針を眼で追いつつレリーズでシャッターを切って....、8秒経過後にシャッターを戻しました。次にエクステンションチューブ装着時には絞り値 F=250 つまり Av=16 ですので、Tv=-5 → T=30秒 となりますね。本当に 30秒もシャッターを開けていてよいのであろうか、という疑問と不安がありましたが、そこは計算を信じるしかなく撮影。ネガを見る限り、結果はまあまあいいわけですから、今後は自信を持っていいでしょう(笑)


これで、このピンホールレンズでも赤外線写真を撮影することができることができるようになりました。理論上、当たり前と言えば、当たり前ですが、この雰囲気アリアリのピンホール×赤外線の写真、今後、写真撮影選択肢のひとつになりそうです。


[Infrared Photograph by Olympus Stylus TG-4 Tough with SR-72 Filter]
IR事始13e
Olympus Stylus TG-4 Tough, Kenko-Tokina PRO1D R72 Filter (SR-72)
Photoshop Retouched

テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

tag : Camera.ZeissIkon Lens.KenkoPinhole02 Films.ROLLEI-RETRO400S Camera.Olympus-TG4 形.赤外線写真 形.ピンホール写真 街.大森・蒲田

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