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Zeiss 沼93丁目

不思議な魅力。






原理は簡単なれど不思議な描写となるレンズ、ピンホールレンズ。
フィルムを月1本に1本使うの会で知り合った方がそちら方面、ピンホールカメラ製作とピンホールカメラ・レンズによる写真撮影にとても造詣が深い方で、小生もかなり感化されてしまったようです(笑)
と言うのも、単なる小さな穴なのですが、フィルムに目の前の状況を伝えるレンズとして機能。それも単なる現実のコピーではなくて、オーラだったり、フレアだったり、ボケだったり、ピント感だったりと、撮影したこちら側の意思から相当かけ離れたところで写真が出来上がってくるのです。
これは面白い。
とはいえ、ピンホールカメラやレンズを使った写真、以降はピンホール写真と略しますね、ピンホール写真を撮るにはピンホールレンズかピンホールカメラを自作または手に入れなければなりません。


[Kenko Pinhole Lens 02]
Pinhole02-01aa


というわけで、例年2月に開催されている銀座の中古カメラ市で、たまたま見つけたのでゲットしてきました。+22と書かれたエクステンション付きです。
このレンズ、小生は初めて出会うので調べてみると、メーカのケンコー・トキナのホームページにはあまり詳しくは記載されていませんし、どうも別物のようです。中古で手に入れてきたわけですから、現行品と違ってもおかしくはありませんね。もう少し調べてみると、マップカメラの紹介サイトが見つかりました。これの記事のレンズが手に入れてきたレンズに間違いありません。
単品では、f:28mm/F=140 のピンホールレンズとなり、エクステンション+22を装着すると f:50mm/F=250 になるとのこと。オリジナルには+7のエクステンションがあって、f:35mm/F=175 になるとのこと。しかしながら、小生が手に入れてきたレンズには+7のエクステンションチューブは付属していませんでした。


[Kenko Pinhole Lens 02 on Leica DⅢ]
Pinhole02-01bb

[Kenko Pinhole Lens 02 +22 Extension on Leica DⅢ]
Pinhole02-01cc


このレンズマウントがバルナックライカ・スクリューマウント:L39 と言うこともポイント。レンズ紹介の画像では Leica DⅢ に装着していますが、あまり他意はありません(爆)
ピンホールレンズ、気になるのが絞り値。本当に F=140 だったり、F=250 だったりするのでしょうか?
そこがこのスクリューマウントのピンホールレンズを手に入れる理由のひとつ。マウントアダプターを使えば、デジカメにも使えるし、場合によってはTTL測光カメラにも使えるかもしれないし、ということ。早速、マイクロフォーサーズ機で確かめてみることに。
素性の分かっているレンズでその場の露光を計測しておいて、このピンホールレンズを装着、撮影ISO値とシャッタースピードを読みます。そこから割り出したこのピンホールの絞り値は、確かに f:28mm時にはほぼ F=140、f:50mm時にはほぼ F=250。得られた画像は全体的に霞がかかったような感じ、とっても解像度やらきっちりとしたピント感なんて得られるようなものではありません。マイクロフォーサーズを使ったわけですから、イメージサークルの中央、本来はピントがしっかりと合いそうなものですが、なんとも味があるというか、ぼんやりとしたイメージが得られました。
ついでにTTL測光カメラでプログラムAEが機能するかも確かめておきました。デジカメで撮影できた条件をトレースすることができましたので、基本、TTL測光も可能と判断することができそうです。


[Through Kenko Pinhole Lens 02]
Pinhole02-01dd


デジカメを上手いことかざすと、向こうの風景が見えます。絞りが七角形に見えますが、これは撮影した Sigma DP3 Merrill の絞りの形と見ました。
というわけで、絞り値は分かったし、持ち出すだけ。
と言っても、フィルムで使うとなると、ISO400なフィルムでピーカンの順光での撮影としても、f:28mm/F=140 だとシャッター速度は 1/30秒、ぎりぎり手持ち撮影可能なところ。エクステンションを付けて f:50mm/F=250 にすると2段減、周辺減光の補正を考慮して撮影時に露光を+1しようものなら、シャッタースピードは1秒に。
となると、三脚とレリーズワイヤは必携となりますね、ピンホールレンズによる撮影では。
ここでもうひとつスクリューマウントになっている利点となるのは、レンジファインダーカメラに装着することでブライトフレームまたは外付けのビューファインダーで構図が設定できること。暗い透過像を追わなくてよい、というところかかと。


では、試写のヒトコマから。
撮影はTTL測光レンジファインダー機である Zeiss Ikon を使いました。レンズはL-M変換リングを用いて。キホンはTTL測光によるプログラムAEでしたが、レンズ面を太陽のある方向(逆光)にした場合には+1または+2の逆光補正をしています。ここいらは普通のガラスを使ったレンズと同じ要領。
フィルムは既に消費期限が1年前に切れている Kodak Portra 400。最近カラーネガフィルムを使わなくなりましたねぇ....


[Kenko Pinhole Lens 02 試写1: f:28mm/F=140]
Pinhole02-01ee
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


どこにピントがあるんだ?
というようなぼやけた写真ではありますが、そこがピンホール写真のいいところ(笑)
とはいえ、これがまたいい雰囲気じゃ、ありませんか。


[Kenko Pinhole Lens 02 試写2: f:50mm/F=250]
Pinhole02-01ff
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


エクステンション+22を装着して、焦点距離:50mmにして撮影した結果です。空の青さが印象的に表現されていると思います。画面中央付近に「X字」のような明るい部分ができてしまっています。他の結果でも現れるので、仕様なのかな?
先のマップカメラの事例でも f:50mm の作例には、画面中央に似たような光が写り込んでいますから。
そして、画面右側にある物体は、飛行機です(笑)
ピンホール写真ではシャッタースピードが1秒に近くなってくるので、普通は? 風景など止まった被写体に適していると思うのですが、小生はシャッタースピードが遅いからこそ少し動きがある対象の方が面白いのではないかと.....
このピンボケ×被写体ブレ、面白いと思うんですよね。え? ご理解いただけない??


[Kenko Pinhole Lens 02 試写3: f:50mm/F=250]
Pinhole02-01gg
Zeiss Ikon + Kenko Pinhole Lens 02, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


太陽を斜めに入れた作例です。
やはり、エクステンション+22を装着して f:50mm/F=250 にした撮影では、画面中央付近に光がX字に出てしまうようです。ですので、画面中央に太陽があるわけではなく、太陽は画面右上という撮影条件です。通常のレンズだとゴーストが出るような状況ですね。ピンホールレンズだとこのようなにじのような、いわばゴーストが出ます。これまた面白い。

とはいえ、まだまだピンホール写真撮影は初めてですので、色々とツメが甘いなぁ、と思っている次第。
ピンホールレンズが品揃えのひとつになるのかは....、いや、なるんです(笑)
これで、小生もピンホール・フォトグラファーの仲間入り!


<レンズマップ>
Pinhole02-01hh

テーマ : ★カメラ&レンズ・機材
ジャンル : 写真

tag : Lens.KenkoPinhole02 Camera.ZeissIkon Films.PORTRA400 街.大森・蒲田

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