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Zeiss 沼66丁目

今月は、テッサー強化月間!


というか、ここまで集中するのは、他にはありえないので、「テッサー強化最大の作戦」とも言えるでしょうか(爆)

コンパクトカメラYashica T4 Super(和名:T-Proof)搭載の Tessar T* 35/3.5、このレンズをライカMマウントに改造したレンズ。
そして、今回の主人公はコチラ。


[Tessar レンズのみ単体]
Tessar50_01a




この本を読んでから、一気に手に入れたくなったのです、約70年前の Tessar レンズ。
これまで色々と生み出されてきたレンズの中で、各収差を上手く修正することできた初期レンズの傑作、アナスティグマート。
21世紀の現在、このTessar方式のレンズはカメラ市場ではほぼ見かけなくなってますよね。
新品だと、Carl Zeiss / Cosina から、Tele Tessar T* 85/4 ぐらいなものでしょうか。
中古だと、Yashica/CONTAX マウントの Tessar T* 45/2.8、コンパクトカメラT-Proofとその系譜。
Webカメラやデジカメにも一部その名前を見つけることができますが、写真撮影用としては、ちょっと引けた感じ。

この Tessar 方式レンズは、一時期、一世を風靡したんですよね。
Contaxに搭載するようなレンズ交換式レンズだけでなく、Werra や Rollei 35のようなコンパクトカメラにも採用されていますし、もちろん T-Proof にも。
そんな中、約70年前の写り、それを自分でも体感してみたくなったのです。
最新型レンズから遡った、現代写真用レンズ系譜の原点、と言っては大袈裟ですが。



それにしても、Tessarレンズ、いいものがないんですね。
年代モノゆえ、残っている良品がレアなのか、思った以上に高値か、明らかに傷があるようなモノしかオークションにないんですよね。
単品では難しいかというわけで、視点を変えてカメラとのセットを探してみました。
この場合、最終的には Tessar レンズを手に入れたいのですが、カメラ本体:ContaxⅡ も予備機となるような状態であることを求めました。
いくつかの出展者に、シャッターは動くか、距離計はどうだ、ピントギアは上手く回るか・合わせられるか、などの質問状を送って回答を見て、コレに決めました。



[ContaxⅡ と共に]
Tessar50_01b



今回はドイツから :-)
カンペキだよ、ってフレコミではあったのですが、無くて七癖???
・レンズの中には黒い小さなごみがいくつかありました。まあこれは年代からすればご愛嬌かと。写りにはさして影響はなさそうです。
・レンジファインダーの精度は確保されていて、二重像の縦ずれも極小でしたが、ファインダーは黄色く変色、二重像はちょっと薄め。
・フィルムカウンターがリセットできません。フィルム巻上げに連れて番号は繰り上がるのですがゼロにできません、数字文字盤がどこかにかんでしまって、回せないのです。これもフィルムをローディングした際に、概ね番号を覚えておくか、フィルムセット前に丁度良いような位置になるまでダイヤルを巻けば、まあ、気にはなりません。
・全体的には綺麗そのもの。マウントの外爪があたる裏側の隙間へのごみ付着もごくわずか。裏蓋にはコブ(ネジの腐食)は見当たりませんが、表のセルフタイマー周辺に少し腐食が見受けられます。
・蓋を開けてみると、本体と裏蓋の印字は合致、Cで始まる前期の後半あたり? 1938年ぐらいかと。圧板も綺麗だし、レールも綺麗。しかしながら、売り手が付いているよ言ったスプールがフィルムのパトローネに入っているスプールで、これではフィルムは取り付けられません。売り手に連絡したところ、代替品を送ってくれるとのこと。
・気になるシャッタースピード。とあるところで調べてもらったら、ダイヤルの指標に対して約1/3段ぐらい遅い(1/250s → 1/180s)、1/1250sは1/700sぐらいしかない、とのこと。但し、そのスピードで安定しているとのこと。シャッターリボンはオリジナルと思われる色つきをしているそうですが、手に入れた国:ドイツが Contaxのふるさとということもあってか、日本とは異なるメインテナンス部材があるかもしれない(オリジナルに近いものも)ので、この固体が整備されたのかどうかは、この状態ではわからない、とのこと。
・最後に一緒についてきた当時の革ケース。ストラップ部分が切れていました。これは売り手連絡しましたが、想定外?との反応。自分で箱詰めしたんじゃないの? Kievの相当品を送るよと申し出てもらいましたが、ケース自体を使用しないので、お礼を言ってお断りしました。



さて能書きはコレぐらいにして、試写。
まずは、レンズの特性を知りたいため、レンズをアダプターを介して、Zeiss Ikonに装着しました。
少々、邪道ではありますが、お許しください。
なお、今回も枚数が多いので、サムネール形式にしました。
画像をクリックしていただけると、もう少しだけ大きくなります。


[Tessar 50/2.8 C -- 試写a1: 絞り開放 F:2.8 ]
Tessar50_試写aa
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Tessar 50/2.8 C -- 試写a2: F:5.6 ]
Tessar50_試写ab
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


これ、いつもの植物(←そろそろ木の名前を調べなさい!)なんですが、いかが?
絞り開放でも、ハロは目立たず、針のような葉が鋭く鮮明に分解されて、画像に落とし込まれています。
背景のボケは、F:5.6の画像と比べると、にじむというより、太った感じになっているように思えます。
色もしっかりと乗っているし、とても70年以上も前のレンズとは思えません。今でも十分通用する性能に思えます。



[Tessar 50/2.8 C -- 試写b1: 絞り開放 F:2.8 ]
Tessar50_試写ba
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Tessar 50/2.8 C -- 試写b2: F:5.6 ]
Tessar50_試写bb
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


花を点光源と見立てると、絞り開放:F=2.8 では、全体的にぼわっとなっていますね。ハロでしょう。
薄い紫色の花の縁はよく解像されており、にじみは感じられません。
これまたすごいな、と。


[Tessar 50/2.8 C -- 試写c1: 絞り開放 F:2.8 ]
Tessar50_試写ca
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Tessar 50/2.8 C -- 試写c2: F:5.6 ]
Tessar50_試写cb
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak ProFoto XL 100
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


はすの背景、ボケを見てみると、膨らんでいる感じが、先日の T-Proof レンズのライカマウント改造レンズと似たような傾向にあるように思えます。

モノクロにスイッチ。


[Tessar 50/2.8 C -- 試写d1: 絞り開放 F:2.8 ]
T-Tessar35_試写da
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak T-MAX400
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Tessar 50/2.8 C -- 試写d2: F:5.6 ]
T-Tessar35_試写db
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak T-MAX400
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


コーティングは当然(?)ないのですが、逆光でも十分な結像。
絞り開放では、ハレーションが目立つものの、これはこれで「味」と言えると思います。

モノクロで、もう1シーン。


[Tessar 50/2.8 C -- 試写e1: 絞り開放 F:2.8 ]
T-Tessar35_試写ea
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak T-MAX400
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus

[Tessar 50/2.8 C -- 試写e2: F:5.6 ]
T-Tessar35_試写eb
Zeiss Ikon + Tessar 50/2.8 C, Kodak T-MAX400
Self Development
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


「クセ」がなんともイイ感じ。
使っていて、安心のできるレンズであるな、と思った次第。


というわけで、レンズ中心に見てきましたが、後日行った Contax Ⅱ ボディーとの相性もバッチリ。
その様子は、後刻掲載します。
最後に、マップを。
Categorize15a

tag : Camera.ZeissIkon Lens.TessarJena50/2,8C Films.Kodak-ProFotoXL100 Films.Kodak-TMAX400

コメント

非公開コメント

No title

どもども。

我師団の古いテッサーというとウェルタについているブツかなあ。
拙僧なんて志が低いので、傷とかゴミとかあまり気にしないですねえ。
コンタックス2って、オートリセットでしたっけ?

写り具合を拝見しても、イイ具合に見えますなあ。背景のボケも安定的に見えます。
特にモノクロの豆ひまわり。我師団のテッサーなんてエッジはスマートだけど、背景のボケとかやっつけ仕事ですよ。DDRだからかなあ。

先日、カラーパンターを確保したんですよね。パンターなんて、師団内にいくらでも転がっているですがカラーパンターと言うのが気に入りまして。

コンタレックスのテッサーをもっと使いたいと思いつつ、稼働率が上がらないのが悲しいですなあ。
MC/MDマウントとか使っているんですが。

Re: No title

Rikkieさん、コメントありがとうございます。

> 我師団の古いテッサーというとウェルタについているブツかなあ。

ウェルタとは、2眼のですか? (知らなかったので、ググってみました)
Webサイトの画像を見る限り、趣のあるカメラですね。

> コンタックス2って、オートリセットでしたっけ?

オートリセットとは、セルフコッキング?
ContaxⅡ は、ほとんど今のカメラと同じ機能ですよ。
貴師団の Kiev と同じ。

> 写り具合を拝見しても、イイ具合に見えますなあ。背景のボケも安定的に見えます。

でしょ :-)
今、f:50/F:2.8 なんてスペックのレンズは見かけませんが、多量のレンズ枚数+非球面を駆使したレンズとは一味違った趣がクセになりそうです。

> コンタレックスのテッサーをもっと使いたいと思いつつ、稼働率が上がらないのが悲しいですなあ。

小生も随分とレンズを集めてしまったので、最近登場していないレンズも多数で....
ちと反省しております。
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