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Zeiss 沼41丁目

ちょっと流行ゴトを....


[Contax - Leica M Mount Adapter]
CX-LM_Adaptor01a



近頃世の中では、「マウントアダプター遊び」とか、「オールドレンズ遊び」、なんてコトがはやっているそうです。
カメラ各社が発売しているレンズ交換式のデジタルカメラに、マウント変換アダプターを装着し、本来純正のレンズではなく、これまでに発売されているレンズを使うことを指すコトと理解しています。
「遊び」ゆえ、撮影がどうの、撮った写真(画像)がどうの、というところにはゆかず、最新のデジカメにこんなレンズを付けて撮影してみました、綺麗に写るもんですね、ボケや解像度が最新のレンズとは違いますね、なんていうことを話題にするコトであろうと理解しています。


そんななか、アサヒカメラ誌の2012年8月号の特集記事や、澤村徹さんのブログで、ContaxからLeicaマウントへの変換アダプタの存在を知りました。

Contaxな Carl Zeiss レンズを使ってみたいと思い始めて、先ずは手始めにCarl Zeiss Jena Sonnar 50/1.5 を手に入れた、正確には、Contaxマウントのカメラ Bessa R2C を手に入れてからになりますが、その時の経緯に戻ります。

Zeiss沼32丁目で記載した以下の部分。
Cマウントレンズを、例えばライカLまたはMマウントに変換しようとすると、ピントリングを備えたマウントアダプターが必要になります。
このピントリング、距離計と連動させないのであれば、外枠だけとはなりますが、結構凝ったつくりになっているみたいです。
そんなこともあって、C→L/M の変換アダプターの種類やメーカーはそれほどなくて、中国・KIPON社ぐらいなようです。
それも、f=50mm専用とのこと。
銘玉そろいの Carl Zeiss のレンズでも f=50mm しか使えない、というのはちょっと残念ですよね。
しかもそのアダプターの値段たるや、ちょっとお高い。
CONTAX専門店の店員さんが推奨する日本製のアダプターはその倍の値段(在庫切れ)で、やはり f=50mm しか使えない。
ホント、残念なことではあります。



Contaxのレンズを使い始めて分かったのは、マウントの特徴
・内爪タイプ: f=50mmレンズである Sonnar と Tessar
 ⇒ マウントに装備されたヘリコイドを使ってピントを合わせる
・外爪タイプ: f=50mm以外の広角または望遠レンズ
 ⇒ レンジ自体に備わっているヘリコイドでピントを合わせるが、マウントにその動きを伝える部分がある

資料として、以下を参照しました。
・エイムック: カールツァイスのすべて
PORTICVS画廊内: 使うコンタックスレンズ


そんな知識が身についた(?)ところで、改めてアダプターを見てみると....
Kipon社のアダプタは確かに、距離計連動としては、内爪タイプしかないのですね。
外爪に至っては、距離計非連携の単なる筒。
ま、デジカメのライブビューでピントを合わせるつもりなら(難しいと思うんですけど、アレ)、それでもいいか、と言うところなんでしょうね。


で、今回の記事や情報を見ると、外爪でも距離連動とな!
メーカを当たってみると、小生宅の近くにあるルミエールさんに在庫しているということではありませんか。

それが冒頭のアダプタ。
Leica M マウントのブライトフレームは、f=50mmが選択されるようになっています。
f=35mm や f=85mm は、カメラ本体のブライトフレーム選択ノブを操作することで構図を決める指標になります。
そうか、このノブってこういうときに使うんですね。
にしても、このノブを動かすって、ちょっと面倒くさいものですね。


ContaxマウントからライカMマウントに変換するアダプタがあるのならば、ライカスクリューマウント(L)に変換するアダプターは?
って、検索していたら....
ありました :-)


[Contax - Leica L Mount Adapter]
CX-LM_Adaptor01b



これにL/Mリングを合わせれば、ブライトフレーム問題(?)は、解決です :-)


それにしても、この両者良く似ていますよね。
並べてみましょう。


[Contax - Leica Mount Adapters]
CX-LM_Adaptor01c



特にContaxマウントオリジナルでは、スプリング板バネになっている部分がブロック+スプリングになっている部分の形状と処理(ギザギザ)。
距離の文字(フォント)も似ていますよね。


これらのアダプターが使える Contaxマウントの Carl Zeiss レンズは、以下の通り(ルミエールさんの記事を参考にしました)。
・f=50mmの内爪タイプ: 例えば、Sonnar 50/1.5、など
・f=85mmなどの外爪タイプ: Sonnar 85/2、Sonnar 135/4、など

残念ながら、Planar 35/2.5 や Biogon 35/2.8 (戦前・戦後とも)は装着できません。
正確には装着はできますが、後方レンズの鏡胴の径が大きい(太い)ため、カメラボディの距離計に当たって押し込んでしまうため、距離計が使えないし、無理矢理押し込んでいる感があるので、カメラの距離計を壊してしまいそうになってしまいます。


アダプターを介して、Contaxマウント Carl Zeiss レンズを、ZMマウントのZeiss Ikon に装着してみましょう。


[Contax Mount Carl Zeiss Lens on ZM Mount Zeiss Ikon Camera]
CX-LM_Adaptor01d


[Contax Mount Carl Zeiss Lens on ZM Mount Zeiss Ikon Camera]
CX-LM_Adaptor01e



時代を超えて Carl Zeiss レンズとカメラがつなげられた、というところでしょうか。
うーむ、ちょっと感動 :-)



次に気になるのは「ピント」です。
まずは、自宅でモノクロフィルムを使ってピントを確認してみました。
他愛もない自宅風景の撮影ですので画像は挙げませんが、残念なことが判明しました。
2つのアダプターのうち、ライカLマウントに変換する方のアダプターは、ピント精度が悪いことが分かりました。
特に Sonnar 85/2 を装着した場合にです。
・ピントが合うとは、レンジファインダーの二重像が一致したところがフィルム上もピントが合っていることを言います
・至近距離はピントが合うのですが、2m、10mと、だんだんピントのズレが目立ち、無限遠に至っては、ファインダー内では二重像が合ってピントが合っていることになっているはずが、フィルム上では完璧にズレているのです

LMリングを用いて、f=85mm用のブライトフレームが出るようになって、とても構図がとりやすいのですが、ピントが合わないのは致命的です。
デジカメにつないで、ライブビューでピントを合わせるのであれば、全く問題がないと思われますが。

ま、しばらく様子を見たいと思っております。



それでは、外に持ち出してみましょう。
機材は、Zeiss Ikon に、ライカMマウントへのアダプターを使用して、Contax マウントの Carl Zeiss Sonnar 85/2 を装着しました。


[ピントチェック 1a]
ピントチェック01a
Zeiss Ikon + Sonnar 85/2, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[ピントチェック 1b]
ピントチェック01b
Zeiss Ikon + Sonnar 85/2, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[ピントチェック 1c]
ピントチェック01c
Zeiss Ikon + Sonnar 85/2, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[ピントチェック 1d]
ピントチェック01d
Zeiss Ikon + Sonnar 85/2, Kodak Portra 400
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus



うーむ、どれもほぼ完璧 :-)



実のところ、Sonnar 85/2 を入手したときから、Bessa R2C に装着した場合のピントについて、ちょっとした不満を持っていました。
Bessa R2C のファインダーは見やすく、ブライトフレームも明快なのですが....、
ピントに幅があるみたいで、わずかに外しているかも、と思える場面が多かったのです。
それは、Bessa R2C と Zeiss Ikon の基線長の差なのかな、と。
・Bessa R2C: 37mm(有効基線長: 25.9mm)
・Zeiss Ikon: 75mm(有効基線長: 55.9mm)
(ちなみに、Leica M3: 69.3mm(有効基線長:62.3mm))

カタログでは確かに、
コンパクト設計ながら、85mmF3.5~4クラスのレンズに対応する十分な有効基線長を確保しています。
とありますので、Sonnar 85/2 の開放あたりのピント合わせは実は厳しいということをカタログでさりげなく予防線を張っていた、ということなのですね :-p



というわけで、大昔のレンズの有効活用の道がまた開かれた、ということになるでしょうか。
相変わらず、大袈裟な表現ではありますが。

tag : Camera.ZeissIkon Lens.Sonnar85/2C Films.PORTRA400 街.大森・蒲田 花.はす 動植物.とんぼ

コメント

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No title

またまた、深く探求したレポートですね!
とても参考になります
といっても、コンタックスのレンズは持ってないのですが・・・
マウントは、エキザクタが増えちゃって〜
あっ、キエフも増えたのでこいつはコンタックスと同じでしたよね、多分・・・
コンタックスといっても古くてお話しのマウントとは違うのかな?

Re: No title

Mさん、コメントありがとうございました。

> またまた、深く探求したレポートですね!
> とても参考になります

旧コンタックレンズをいかに現代のカメラに装着して、プログラムAEで撮影するか、なんて大それたコトを考えていたものですから。

> といっても、コンタックスのレンズは持ってないのですが・・・
> マウントは、エキザクタが増えちゃって〜

エキザクタも深そうですね :-p

> あっ、キエフも増えたのでこいつはコンタックスと同じでしたよね、多分・・・
> コンタックスといっても古くてお話しのマウントとは違うのかな?

少々言葉が足りませんでしたかね。
ここで取り上げているのは、小文字のコンタックス:Contax、京セラの大文字コンタックス:CONTAXになる前の約50年以上も前のレンズたちです。
Mさんお持ちのレンズであれば、例えば、キエフについていたレンズがそれにあたります。
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