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Zeiss 沼33丁目

オールドレンズの魅力に溺れ....



とうとう次なるオールドレンズを手に入れることになりました。

[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント on Zeiss Ikon (silver)]
NikkorSC50-01a



Nippon Kogaku Tokyo と銘打たれたスクリューマウントの Nikkor 50/1.4 です。
その銘から察するに、製造年代は1950年頃かと、つまり、約60年前。

同スクリューマウントの Nikkor H.C. 50/2 の情報はwebサイトで比較的多く見ることができます。
例えば、ニッコール千夜一夜物語第34話にあります。
また、市場でもよく見かけ、後期タイプと呼ばれる黒帯(絞りリングが黒い)もあって、綺麗な玉も多いようです。
相場もお小遣いの範囲内かな~


しかしながら、Nikkor S.C. 50/1.4 の情報や玉は少ない!
「レンジファインダーカメラ ニコンS型専用ページ(ニコンS型 データベース) ~S専~」なるページがすばらしいアーカイブであることを除けば、ほとんど皆無。
それでも調べたことをまとめてみると、ゾナータイプのレンズ構成、90cm(3ft)のところで一度止まって、というか動きが渋くなって、約45cm(1.5ft)まで更に繰り出せる、なんて書かれています。(Zeiss Ikonの距離計は0.7m=70cmまでですので、そこから先は目分量になりますね)
あとは、このレンズを使った写真作例を幾つか見つけられるに留まってしまいました(小生のケンサク能力では)。
日常的に使われている方もいらっしゃって、いい感じの絵だなぁ....、と。
で、レンズの現物を見たという点では、銀座のとあるニコン専門店が唯の一例。
そのときには、ん~、と思う結構な値段で、即決ができませんでした。


で、突破口(?)は、2月末に銀座で開催された中古カメラ市。

出展されているショーケースをつぶさに確認していったところ.....
コレを見つけたわけです、それも予算の半分以下で。
ま、安いのは何か理由があるわけで....
少し拭き傷があったり、クロポチがレンズ鏡筒内にあったり、と....
とはいえ、絞り環やフォーカスの動きはスムース、マウントもへたっていない、資源(お小遣い)は限られている!
ということで、我が家にお越しいただくことになりました。


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント on Zeiss Ikon (black)]
NikkorSC50-01b



このレンズが開発・発売されていた1950年頃の時代背景からすると、ライカのコピーの時代だったのですね。
レンズだけで言えば、この日本光学製レンズ:Nikkor は、ツァイス・コピー だと思うんです。
カメラの Nikon S のマウントが Contax のそれによく似ている以上に、レンズも。
その時代の開発する人、製造する人、販売する人....
ちょっとそんなところまで感情移入してしまった、2本のLマウント(スクリューマウント)Nikkor ではありました。



ということで、入手した週末に試写@池上梅園周辺を敢行。
とはいえ、このレンズを入手した2月下旬は、まだまだ寒く、例年では咲いている梅も実にちらほら。
もう少し咲いていたら、どこかにピントが合ってごまかせる(?)のですが、咲いているのが点状態。即ち、ピントを外しやすい。
よって、ピンボケ写真連発、と相成りました。

そこから何とか選って、作例紹介~

と、池上梅園に出かける前に、いつもの拙宅屋上の花です。
やや放置気味で花が全体的に疲れていますが、ご容赦ください。


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写a: 絞り開放(F=1.4)]
NikkorSC50-01c
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写b: F=4.0]
NikkorSC50-01d
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


手前のビオラにピントを合わせていますが、絞り開放だと後ろボケがすごい....
先日の Carl Zeiss Jena Sonnar T 50/1.5 より、荒れた感じですね。
ハロもきつそう。


最近接が1.5ft(約45cm)だということで、三脚に据えて、コンベックスで計っての撮影もしてみました。


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写c: 最近接、絞り開放(F=1.4)]
NikkorSC50-01e
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写d: 最近接、F=4.0]
NikkorSC50-01f
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


すごっ。
絞り開放(F=1.4)だと、計算上の被写界深度は約5mm。
ビオラの花びらのどこかにピントが合っているのでしょうね....
ハロもすごい....
F=4まで絞れば、ちっとは見られる絵になりそう、ですね。



お次は、池上梅園での撮影から。


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写e: 絞り開放(F=1.4)]
NikkorSC50-01g
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


[Nikkor S.C. 50/1.4 Lマウント 試写f: F=4.0]
NikkorSC50-01h
Zeiss Ikon + Nikkor S.C. 50/1.4, Kodak Portra 160
Scanner: CanoScan 9000F + Silverfast SE plus


ピントは屋根に合わせたつもりなので、絞り開放(F=1.4)では門の前後で見事にボケていますね。
ソフトフォーカス・フィルターを装着したような感じ。
F=4ぐらいでピシッとした、それでも線の細い、描写をしてくれています。(と思いますが、いかが?)



というわけで、これまた約60年前のレンズの描写はいかがだったでしょうか。

前回コメントをいただいた方にも指摘されましたが、どうも自分で沼の深みにもぐっていっている、って感じ。
ま、それも一興ですかね。




閑話休題。
この Zeiss Ikon の銀ボディ、とうとう生産中止になってしまいました。(2012年3月8日発表@コシナホームページ)
黒ボディとSWは製造するようですが、少々残念です。
とはいえ、小生にとっては相棒としての大事な一台。
大切に、そして、どんどん使っていこうと思うのでありました。

tag : Camera.ZeissIkon Lens.NikkorSC50/1,4 Films.PORTRA160 街.大森・蒲田 花.うめ

コメント

非公開コメント

No title

どうも”溺れている”んじゃなくて、あちこち”飛び込んで”おられるような・・・

Re: No title

binbiiluさん、コメントありがとうございます。

> どうも”溺れている”んじゃなくて、あちこち”飛び込んで”おられるような・・・

溺れていることにしておいてください :-p

あちこちと言っても、Leicaマウントに限定しているところにヒケツがあるんですね~
他のマウントに移り気しない程度にレンズの品揃えがあるのが、いいところ(?)。
ミーハーに走りたければ Leitzのレンズを、コストパフォーマンスで攻めたければ Cosinaのレンズを、オールドレンズには味があるし....
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